2016年

7月

03日

読書日記「夜を乗り越える」&たこ飯弁当

又吉さんの書かれるものが好きで

ものを見る眼差しとか、感じ方とか

カメラで言うと、オートフォーカスじゃなくて、マニュアルな感じというか

自分にピッタリのピントや、光の入り方を、手さぐりで探していく感じがする文章が

 

私にはとても心地いいのです。

その又吉さんの新刊が出たというので、早速読んでみました。

 

「夜を乗り越える」(又吉直樹著 小学館よしもと新書)

 

読書好きで知られている又吉さんが

自分が本を読む理由や、読書の楽しさについて書かれた本です。

 

とはいえ、多分、自分から、こういうことを語りたくて語りたくて書かれたのではなく

出版社から出されたテーマがこれで

それなら、一度くらい考えてみようかな、という感じで書かれたんじゃないかな。

 

真面目な方なので、

テーマを与えられた以上真剣に、まじめに本気で考え、書かれていることは間違いないのですが

その言葉の端々に、

「僕がこんなこと書いて、偉そうぶってませんか?」

「なんか、賢いフリしてません?」

という、気の弱さというか、腰の低さが、どうしても顔を出すんです。

 

自意識過剰なくせに気が弱い性格が、溢れ出ていて

自信があるようでないようで、

文学については、間違いなくしっかりした考えがあるのに

やっぱり、限りなく謙虚で、弱気。

 

そこがまた、又吉さんの魅力ですね。

 

文学というものを

偉い肩書を持った先生が、難しい言葉で論じておられるのは

それはそれですごいことなのかもしれませんが

文学が、実生活からどんどん遠くなってしまう。

 

でも、又吉さんのような方が(れっきとした芥川賞作家の先生なのですが)

わかり易い自分の言葉で語ってくださると

当たり前の日常生活の中に、文学というものがあってもいいんだ

誰でも、普通に手を出していいんだ

ッて感じさせてくれるところが、又吉さんのすごいところです。

 

又吉さんにとって本を読む理由なんて、大げさなものは多分なくて

ただ面白いから読む、それだけなんじゃないかな。

本を通して、いろんなものの見方を知ること

それを自分に置き換えた時に、自分ならどうするかを考えること

そういうことが面白い、っていうのも本当だろうけど

物語の世界に入り込んで、主人公と一緒にストーリーをたどる

それが単純に面白くてワクワクする、そういうことなんだと思う。

 

それが証拠に

あとがきで、

本を読む理由について長く話をするのはこれが最初で最後になり

しゃべりすぎて歯が抜けそうです

と書いておられる。

 

相当、頑張って書かれたのですね。

又吉さんの一生懸命な真面目さが心地よく

自分のこれまで読んできた本を思い出すきっかけになったし

また、それを誰かに話してみたくてしかなたなくなりました。

 

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実は、私も子供の頃から大の本好きで

又吉さんとはちょっと違うのですが

すごい人見知りで、引っ込み思案で、運動オンチでどんくさかったので

休み時間に、運動場でドッチボールとか、かくれんぼとかするのが大の苦手で

静かに本を読んでる方が好きだったのです。

 

小学校2年生位の時に、まきちゃんというものすごい読書家の転校生と仲良くなって

私より、本を読んでいる人がいるというのに驚いたし

彼女は、外国の物語も詳しく、それがものすごくかっこよくて

彼女の真似をして

リンドグレーンの「やかまし村の子どもたち」シリーズとか「長靴下のピッピ」とか

あと「ドリトル先生」シリーズとか

あの頃夢中になって読みました。

 

日本のお話にはない、のびのびとした開放感があって

あの時読んだ外国の物語のおかげで、ますます本が好きになったのを覚えています。

 

その後、松本清張さんのような社会は小説にハマったり

西村京太郎さんの十津川警部シリーズばっかり読んでいた時期もあったり

一転、武者小路実篤に傾倒したかと思えば、

司馬遼太郎さんで幕末の歴史にハマったり、浅田次郎さんの中国の歴史にはまったり

考えてみたら、本がなければ興味を持たなかったことがたくさんあり

夢中になって読んでいる時の楽しさは、それこそ寝食を忘れるほど。

 

又吉さんがすごいと書いておられる

西加奈子さんと、穂村弘さんは、もちろん大大大好き。

どの作品を読んでも、心の琴線に共鳴しまくり

読んだあとは、軽い興奮状態で危ない人になってしまいます。

 

やっぱり本はいいですね。

そんなことを、改めて思わせてくれる一冊でした。

 

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さてさて、今日のお弁当。

 

たこ飯

きゅうりの塩昆布あえ

鶏ごぼう

かぼちゃの衣焼き

ちくわのチーズ詰め

 

 

 

たこ飯は、梅干し味です。

普通は土鍋で炊くのですが、今日は圧力鍋で炊きました。

そのほうが、タコが柔らかく炊きあがるのです。

(でも、土鍋で炊いた歯ごたえが残るタコも美味しいけどね)

 

上には、彩りに枝豆をちらしました。

本当は青しそのほうが合うんだけど

お弁当だと、青しそがカピカピになって、色が悪くなると嫌だなと思ったのです。

 

鶏ごぼうは

鶏もも肉とごぼうを甘辛く似て、最後に粉山椒。

これも御飯のおかずにいいですね。

 

かぼちゃの衣焼きは

蒸したかぼちゃに、水溶きの小麦粉をつけて焼くだけ。

嘘みたいですが、天ぷらのような感じになります。

 

ちくわのチーズ詰め

 

ちくわにチーズを詰めて、転がしながらさっと焼きました。

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コメント: 4
  • #1

    Yu-Ki (月曜日, 04 7月 2016 04:52)

    奥薗先、おはようございます。
    読書の魅力が伝わりました。
    西加奈子さんは、私も好きです。
    飾ろうとしないスタンスが好きです。

    梅味のタコ飯、爽やかに味わえそうですね。
    カボチャの衣焼きですか。
    きんつばみたいな感じになるのでしょうか?。
    やったことのない調理法です。
    カボチャには何も味付けはないのでしょうか?。

    連日、暑い日が続きますね。
    先生、お体を大切に。

  • #2

    福助 (月曜日, 04 7月 2016 08:49)

    最近、ちゃんとした本を読んでいないなぁ‥と反省しております。
    抗ガン剤の治療中で、気分が凹み気味だからこそ楽しい本を読んで元気をもらうのも手ですね。

    かぼちゃの衣焼き 気になりました。
    口内調理で、天ぷらの味になるのかな?
    たこ飯も いいですねぇ。
    食に関しては、何の制限もないので ありがたく食べています。

    暑い日が続きますから、先生も どうぞご自愛ください。

  • #3

    おくじょの (月曜日, 04 7月 2016 22:22)

    Yu-Ki様

    西加奈子さんは、「通天閣」と「サラバ!」が好きです。「円卓」「しずく」なども、読めば元気がもらえます。

  • #4

    おくじょの (月曜日, 04 7月 2016 22:29)

    福助様

    私も今までの人生の中で、どうしようもなく、ただただへこんだことは一度ならずありますが、そのたびに、本と音楽には助けられました。映画やお笑いもいいですが、場所や時間が制限されてしまうんです。その点、本と音楽はほんのちょっとした隙間の時間でも、なにか大きな力を与えてくれる気がします。私は、そうでした。ぜひ、本を手にとって見てください。
    心と体と両方にパワーが必要です。美味しいもの、ほっこりする本と音楽。一日も早く、元気になられますように。