2016年

11月

23日

なかひがし

京都で最も予約が取れないといわれているお店なかひがしに行ってきました。

二か月以上前からずーっと楽しみにしていて

 

楽しみにしずぎてドキドキしながらの訪問です。

期待していた通り

隅々まで気配りの行き届いた清潔感のあるお店

最初に出されるいっぱいのお茶も、本当に丁寧に入れてくださったのがわかり

 

それだけでもう、あとの料理への期待は高まるばかり。

最初の一品から衝撃

栗をそのまま揚げた、ご主人曰く世界最速の一品や

丹波の黒豆の枝豆を水を入れずにじっくり蒸し焼きにしたもの

サバの燻製、柿の黄な粉酢和え

トウモロコシの寒天寄せ

 

最小限の手のかけ方で

自然の作り出す滋味を最大限に引き出している

自然の作り出す風味、香りのよさに、最初から圧倒されます。

 

そのあと、むかごのおこわ

ひの菜と栃餅の入った白みそ碗

 

 

笹にくるまったのは幽庵漬けになった子持ちアユ

稲穂を添えて、実りの秋の気配を満喫できます。

自然の木になったミカンは、果樹たっぷりでみずみずしく金柑のような香りで

そのミカンで作ったというマーマレードが、何とも風味豊かです。

 

それにしても、土の中で身をつける落花生から

気の上になるミカンまで

この一皿で、秋の豊かな実りを思いっきり満喫できます。

すごいなあ。楽しいなあ、おいしいなあ。

 

 

お刺身は鯉

生臭みはなったくなく

一緒に盛られた辛味大根や自然薯のとろろ、からし菜や山椒の葉っぱなど

様々な香りや食感が混ざり合うことで

すべての食材が何とも言えず楽しい調和を生み出します。

すごすぎてうなる…。

 

碗物は、水菜とマツタケ

琵琶湖の大ウナギを大根で巻いて煮たものが下に入っている。

ウナギなのに、まるで白身魚のように品のいい味わい。

 

箸休めには

サバのなれすし、アケビのみそ炒め、

上に載っているのがルッコラの花とチーズ

発酵食品の持つ、芳醇な香りと旨み

そして、これに甘い葡萄酒が一緒に出され

これがまた更に口の中を芳醇な香りで満たしてくれて、絶妙です。

 

 

 

煮もの碗

とりのすきやき

シンプルな煮びたしと続いて、最後のご飯

デザートは柿と、ニンジンの葉のシャーベット

枝も一緒に食べてくださいと言われ、食べてみたら

枝そっくりのチョコレート!!、マイリマシタ・・・。

 

最後に出された熱い番茶も本当においしく

何から何まで、すべて細やかな心配りがされていて

ごちそうとういうのは、決して高級な食材のことではなく

こんな風に、手を動かし、自ら食材を集め

そして、細やかな心配りでもてなすこと

本来ごちそうとはそういうものなのだということを、改めわからせてくださった料理でした

 

もっとうまく表現できたらいいのだけれど

料理のすごさの前で

表す言葉が見つからないというか

ただただ、もうおいしくて、楽しくて、気持ちよくて、うれしくて

ご主人が連発されるおやじギャグも心地よく

本当に気持ちのいい時間を過ごさせていただきました。

 

なかひがし

 

料理だけでなく、もっと深い料理に対する心のようなものを

 

教えていただいた気がしました。

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コメント: 2
  • #1

    Yu-Ki (水曜日, 23 11月 2016 07:31)

    奥薗先生、おはようございます。
    講演会お疲れ様でした。

    草喰なかひがしさんですね。
    私は、京都が好きで一人旅を何回かしたことがあるのですが、凄く前に1度だけ訪れたことがあります。
    当時の感動が甦ってきました(^_^)。
    先生が、ひとつひとつの料理を解説したくなる気持ちが分かります。
    もう、創作の世界ですね。
    五感全てを使って味わって、しばらく余韻に浸りたくなるひとときになりますね。
    また違う季節にも、足を運びたくなります。
    芸術作品や美術品は、かたちが残りますが、料理は、“のこらない”良さがあると、私は、思います。
    上手く表現できなくていけませんが、こういった料理も家庭料理にも、終りがないからますます楽しいのです。
    追求です(^_^)。

    先生、今日も1日健やかにq(^-^q)ってください。

  • #2

    青い料理人 (水曜日, 23 11月 2016 11:28)

    写真の料理が出されるまでの物語を思い浮かべながら、

       本来ごちそうとは

    に、あらためて 大切なものを思い起こすととができました。
    訪れる方のために為される 心配り。
    ご主人、共に勤めておられるお店の皆さまのお人柄まで、感じられます。


    中には、自信と誇りが、奢りにまでなっているのでは と思われるお店もあるようです。
    食べ方や 何が旨いかまずいか、食べる人の味覚まで、自分の腕の支配下にあると勘違いされているような。
    人間、生まれたばかりの赤ちゃんでも、おっぱいがかわると、違いが分かります。
    以来、毎日重ねられる 食事道。
    料理の腕も、思想も 何もかも、食べる方の舌というまな板の上の鯉となるのに、
    包丁の裁き方を指南したがる鯉のような方。
    も、おられたり。

    話が、あさってに飛んでしまいました。
    すみません。

       なかひがし
      
    私も、いつかお伺いして、料理のお心をちただきたいと思います。
    おやじギャグも、楽しみ。