でいりいおくじょのBLOG

2020.06.29

読書日記「読む京都」

京都検定を受けるために

京都の勉強をしていたときに買った本。

積読本だったのが、ようやく読むことができました。

 

「読む京都」(入江敦彦著 本の雑誌社)

 

著者は京都の西陣生まれ、

多摩美術大学を経て、現在ロンドン在住という方。

 

この本は、京都に関係している本を片っ端から読んで読んで読みまくり

それについて、あーだこーだと書いてある本で、

ある意味、かなり辛口です。

辛口なんだけれど、それが結構深いところで真実をついているから

それが、なんとも言えず、ここちよかったら、いごごちが悪かったり、ムズムズしたりです。

 

実はこの本、買ったままずーっと読んでなかったんです。

なんで読んでなかったかというと

これを読んでも、京都検定の役には立たないと思ったからでして

私、なんかおかしくなってました。

本当にごめんなさいって感じ、深く反省します。

 

改めて、京都検定抜きで読んでみたら

とにかく面白く、一気読みしてしまいました。

 

まずは、なんといっても、著者の入江さんの、すごい読書量!!

ジャンルの広さと本の量、それに圧倒されます。

 

これは、私の個人的な感想なんですが

ここ2年ほど、京都について勉強したつもりでいたんですが

まったく、表面的な知識だけを詰め込もうとしていたなあってことに気づかせれました。

自分は何をやってたんだって

目からはうろこが落ちまくり

いろんな思い込みもはがれまくりました。

 

そもそも、京都検定を受けようと思ったのは

東京での生活が長くなって

自分の中の、京都人としてのアイデンテイテイーが崩壊しかかってきて

それに、危機感を感じて

改めて京都のことを勉強しようと思ったからだったんです。

 

そのために、京都の歴史を一から勉強しなおして

京都の神社仏閣も見て回り

建築やら、芸術やらを勉強してきたわけでして

 

それはそれで、すごく心が豊かになってよかったんですが

それだけでは、自分のアイデンティティーの欠落部分は満たされることはないのだという事に

あらためて気づいてしまいました。

 

本当は、京都人の心か、京都的な感覚とか

そういう、精神性の深いところに近づくことが大事だったんです。

 

著者の入江さんは、生粋の京都人ですが

大学で東京に行かれて

自分の中にある京都と、東京から見る京都とのギャップに気づかれたんだと思うんです。

それはまさに私。

 

そして、更に、ロンドンに行かれて

世界の中の日本という国の中の京都を見る視点を持たれたんだと思う。

 

ずーっと京都に住んでいるからこそわかることもあるけれど

逆に見えなくなることもある。

京都に住んでいないからこそ、感じることのできる京都もあるし

京都から離れたことで逆に良く見えてくる部分もある。

 

この本は、

書物を通して、いろんな角度から京都を見て

その本の著者が、どういう視点で京都を見て、どんな風に京都を表現しているのか

という事を書いておられる本で

 

京都特有の様々なことを

俯瞰で見ながらも

ぐっと本質に近づいていくような

そんな感覚になりました。

 

京都という町は

ある意味、出来上がったイメージのようなものがあって

はんなりとか、抹茶とか、イケズとか

そういステレオタイプのところからスタートしてしまうと

結局は、同じところに行き着いてしまいます。。

 

私は、そういうスレレオタイプの感覚が嫌いなんだけれど

嫌いって思っていながらも

結局は、そこから抜け出せなかったかもしれません。

 

既成の感覚ではなく

自分というフィルターを通して京都を感じてみる

そうしたとき、京都がどんな風に見えるのか

まずは、そこからもう一度やり直してみたい気がしました。

 

そう思えただけでも、この本を読んでよかった。

 

京都に関する本、

まずは100冊を目標にコツコツ読んでみようと思います。

 

知識も必要だけれど

京都を感じることから始めなくっちゃね。

ステレオタイプの、作り上げられ京都ではなく

自分自身が心の中で感じる京都。

 

なんだか、また京都が好きになってきました。

2020年6月28日読む京都1

コメント

  1. こでまり より:

    ふるさとを深く知りたくなる、知れば知るほど、ふるさとが好きになる。
    今住んでいるところ、生まれ育ったところ、転居した経験が多い人ほど、ふるさとが増えてふと懐かしく、もう一度あそこのそばが食べたい、コーヒーが飲みたい、あそこの風景がみたいという気持ちになるのでしょう。

    1. 奥薗壽子 より:

      そうなんです。
      私は、京都、大阪、北九州、東京の4か所に住んだことがあります。
      京都は生まれ育った場所なんで、特別な場所ではありますが
      一度住んだところは、やっぱり、どこも全部特別な場所です。

  2. こでまり より:

    そして、そこで出会っていろろお世話になった人々。もうバラバラでなかなか会うことができないけれど、もうお互い自由に動けないお年頃。会っておきたいなあ…還暦が近づきセンチメンタルになっています。
    コロナがもたらした感情です。

    1. 奥薗壽子 より:

      ワカル、ワカル・・。

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