でいりいおくじょのBLOG

2013.03.26

調味料を計る習慣を

昨日、計量スプーンについて書いてみたのですが
お伝えしきれてないような気がして
もう少し続きを。
減塩は、調味料を計量するところがスタートライン
というのは、
減塩の本を書いてみて、本当にそう思ったのです。
 
そもそも料理の味付けというのは
生まれ育った環境や好みなども大いに影響するし
私が美味しいと思った味付けが
必ずしも、すべての人の舌にピタッと合うなどとは思っていません。
 
大さじ~杯とか小さじ~杯とかという目安があれば
少なくとも、私が美味しいと思っている味のイメージは伝えることが出来ます。
そのために調味料の分量が必要で、レシピというものがあると思っていました。
 
ところが減塩の本を書いてみて
きちんと測れば、自分がどれだけ塩分をとっているかということを
把握するとくことが、どれだけ大事かということが実感として分かったのです。
 
塩分を減らすこと=味を薄くすることではなく
味を薄くせずに、塩分量だけを減らす方法があります。
そのためには
どうしても計量して、今食べている塩分量を知ってもらう必要があると思ったのでした。
 
事実
私は基本的に薄味だと思っていたのですが
実際に口に入っている塩分量をトータルしてみると
決して少なくはなく
むしろ一日10g以上とっていることもざらにありました。
 
つまり
体に入る塩分量というのは
舌に感じる味の濃さだけではないのです。
 
逆に薄味だと安心してしまっていると
無防備に塩分を口にしてしまっている可能性もあるし
その一方で、調味料を少なくしても味が濃いように感じさせることもできます。
人間の感覚というのは、けっこうあてにならないものです。
 
大事なのは、口に入った塩分のトータル量ですから
感覚ではなく
実際に使った塩分量を知ることが大事なのです。
 
更に自分で調味料を測って料理する習慣が身につくと
これくらいの調味料を入れたら、
これくらいの味の濃さになるということがわかってくるので
外食したり、出来合いのものを食べた時に
ああ、これは塩分多そうだぞ、という推測ができるようになります。
 
そう思うだけでも
麺類のつゆは全部飲まないようにしようと思えたり
漬物に醤油をかけるのはやめようと思えたり
ホンの少しでも気をつけるきっかけになると思うのです。
 
さて、計量するときに、一番厄介なのが塩だと思います。
小さじ1/2とか1/3とかっていう数字が出てくると
理科の実験みたいで、めんどくさいですね。
 
小さじ1杯で6gの塩分量ということは
小さじ1/2で3g
小さじ1/3で2g
1gも違ってくるわけで
 
たった1gと思われるかもしれませんが
厚生労働省が推奨している一日の塩分摂取量は
男性9g
女性7.5g
高血圧学会の出している推奨値は
男女共に6gです。
 
そうなると
1食あたり2~3gで抑えなければならないわけですから
たかが1gとは、言えない状況。
 
そのめんどくさい塩の計量ですが
簡単にするにはあら塩を使うのがおすすめです。
サラサラしていないので、1/2とか1/3にするのが簡単ですし
ミネラル分が多いので、うまみもあります。
また他のミネラルが多い分、若干ですがナトリウムも少なくなります。
 
もちろん、1/2、1/3をすり切りで計れる計量スプーンも売っていますので
そういうのを使うのもおすすめです。
 
ちょっと油断すると1~2gすぐに取ってしまいますが
逆に言えば、ちょっと意識すれば1~2g、減らすことだってできるのです。
 
その一歩として、まずは調味料の計量を習慣づけてみてください。

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