でいりいおくじょのBLOG

2012.03.13

酒粕カレー

夕方6時半を回った頃
娘から電話があって
友だちの分も夕飯頼むって
ご飯作るのはいいんだけど
もう少し早く言ってほしい。
 
減塩本がほぼ完成に近づいたので
ここのところ次の本のテーマに向けて
毎日試作ばかりしていて
 
一冊の本に大体100のレシピを載せるとして
1つのレシピに対して少なくとも2~3回は作るし
ボツになるレシピも相当数あるので
100のレシピを考えるには、少なく見ても400くらいの料理を作らなければならず
しかも
私はアシスタントを使わず一人でやっているし
撮影まで一ヶ月半くらいしかないので
休みなくコツコツ試作をし続けなければならないのです。
 
ここのところずーっとそんな生活を続けているわけでして
家族も、まあ、根気よく試食に付き合ってくれているわけですが
 
友だちが来るとなると、
この中途半端な試作品を食べさせるわけにもいかず
(作りながら食べているので、どれも中途半端な食べかけだったりするし)
 
こんな時に、手っ取り早く作れて間違いない料理と言えば
あれしかないですね。
カレー!!
 
冷蔵庫にある野菜と豚の薄切り肉を適当に炒め
あとは普通に煮こむだけ。
 
煮こむ時
酒粕を手てちぎっていれて一緒に煮込みます。
 
酒粕って、アミノ酸が豊富で
つまり、旨みがいっぱいあるってことなので
煮こむ時にお酒を入れる感じで、酒粕を入れるといい感じの旨みが出るんですよね。
 
で、この酒粕は最初から入れるのがコツなんです。
最初から入れると、煮込んでいる間にきれいに溶けてくるし
独特の香りが飛んで
あとにうまみだけが残るんです。
 
酒粕好きの人なら、最後に入れて香りを残すのがいいのでしょうが
子供って、あまり強烈な酒粕の香りを好みませんよね。
私も子供の頃、ダメだったからよく分かる。
 
こういうことを書くと
それなら何も酒粕を入れることはないじゃないかと思われるかもしれませんが
 
料理にお酒を入れると味が良くなるみたいに
酒粕をちょっと入れると、グンご旨みが増すんです。
つまり、うまみ調味料替わりに入れるってわけ。
 
私は市販のだしの素やスープのもとなどを家に置いてないので
言ってみれば、そういうものの代わりに入れているのです。
 
しかも、酒粕って
ビタミンB類や必須アミノ酸なんかもたっぷり含んでいるし
腸内にある脂質を吸着して便と一緒に出してくれる働きもあるそうで
便秘解消効果と共に腸内環境を整えてくれるという
心強い助っ人なのです。
 
さてさて、酒粕入りのカレー
最後に市販のルーを入れたら出来上がり。
 
子供たちの健康のこともしっかり考えた母の愛情入り。
でも、酒粕同様、全く気づいていない様子。
 

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