でいりいおくじょのBLOG

2022.07.26

映画日記「ギルティ」

なんか、すごい映画を見た気がします。

なんというか、今まで見たことがないような

ああ、こういう手があったのか(何目線?)

みたいな感じ。

 

「ギルティ」

 

警察の緊急ダイヤルの、オペラーターを務める男性が主人公

ひっきりなしにいろんな電話がかかってきて

薬物をやって死にそうになっているとか

風俗街で強盗に襲われたとか

電話を切ると、休む間もなくまたかかってくる。

 

もうそういうのは自業自得だろうって気持ちになってきて

正直、自分たちで何とかしろよ、みたいな気持ちになって

電話の対応も投げやりになりがち。

緊急ダイヤルのおぺーレーターなんだけれど

どこか投げやりに仕事ぶり。

(実はそれには、理由があるんだけれど・・)

 

ところがそこに、

誘拐されたという女性からの悲壮感漂う電話がかかってくるんです。

 

声の感じからして、どこかに監禁されているようで

 

これは、ただ事ではない。

 

話を聞くうちに

誘拐監禁しているのは元夫で

自宅には、幼い子供が残っている。

 

電話の発信元を探れば

どうやら車に乗せられて、移動していることが分かった。

 

更には、自宅に残った子供のうち

一人は切り刻まれて殺されており

残された幼い女の子の話では

死体のある部屋に入らないように元夫(父親)が言って出て行ったことがわかってくる。

 

監禁されている母親

誘拐した元夫

残された幼い娘

 

それをつなぐのが

緊急ダイヤルの電話のみ

 

この後の展開は、

ネタバレになるので書きませんが

 

この映画のすごいところは

このストーリーが、この後とんでもない展開を見せることと

(最後の大どんでん返しは、おおおおおお~~~~~~~~!!!ってなる)

全てのストーリーが、電話のやり取りだけ進行していくことなんです。

 

たぶん、こういうのって

ラジオドラマでやるような展開で

映画って言うのは、その映像を見せてこその映画なんじゃないかと思い込んでいるところがありますが

 

電話のやり取りだけで、いろんなことがわかっていく仕掛けは

映画としてあり得ないし

映像を見せない映画なんて、前代未聞です。

 

なのに、

まるで、あたかもそこで繰り広げられているかのように

リアルに、いろんなことが見えるんです。

へたな映像を見る読みも、はるかにリアルに映像が想像できる

 

しかも、この事件と

このオペレーションをしている主人公の男性自身のいろんなこと

 

見終わった後

おおおおおおお~~~~~~~ってなる。いろんな意味で。

 

映画の概念変わります。

 

詳しく書けないのが、もどかしいですが

これは、絶対見てほしい。

 

ホント、すごい映画ですわ。

 

ギルティ

コメント

  1. ママデューク より:

    ネタばれ注意‼️(この作品はストーリー展開が命なので、これから観たいと思っている人は、絶対に読まないで下さい)
    早速Amazonプライムビデオのサブスクで観てみました🎞
    映像を観せずに、観客に想像を働かせてストーリー展開させるこの作品の作りは、映像をモロ見せするより悲惨さが増幅されて、ボクはとても楽しめました🎞あっという大どんでん返しも楽しかったです🎞
    とても面白い作品を教えて頂き、ありがとうございました🙇‍♂️最近古い映画ばかり観ていて、近年の話題作を知れたのも嬉しかったです😆

    以下は感想です🎞

    それでは良い映画を沢山観て良い人になって下さいね😉サヨナラ・サヨナラ・サヨナラ👋足立区一のお調子者f@

    「THE GUILTY/ギルティ」(監督グスタフ・モーラー 88分)
    話の内容は、警察の緊急通報電話オペレーターの仕事
    最初の被害にあっても自業自得な通報者達に、主人公のオペレーターがうんざりしていて、つっけんどんな対応をする感じが良かった
    息子を切り刻んで殺していたのが、父親ではなく、精神病を病んでいて助けの電話を入れてきた母親の方で、父親は母親を精神病院に入れようとしていただけだと分かり、2人の子供の姉は主人公のアドバイスで切り刻まれた弟の悲惨な姿を見る事になり、父親は主人公の母親へのアドバイスで母親にレンガで殴られ精神病院に入院させようとした母親に逃げられてしまうと、主人公の良かれと思ったアドバイスが裏目に出てばかりの悲惨さが笑わざるを得なかった
    最後通報してきた母親が自殺しようとするのを説得する為、主人公が正当防衛を装って19歳の犯人を射殺した事を告白するという演出も、前フリの何故主人公が裁判を受けるかが明らかになる上手いストーリー展開演出だとボクは思った。又その説得で母親が自殺を思い留まり、無事警察に保護されるのが、この救いのない悲惨な主人公にとっての仄かなハッピーエンドに感じられるのもボクは良かった
    最後に主人公が仕事を終え、緊急通報司令室から出た後、プライベートの携帯電話でどこに電話をかけたか?観客に想像させるラストの演出もボクは良かった
    全般的に
    電話ではどうする事も出来ずフラストレーションがたまるもどかしさや、通話だけで映像を観客に観せずに観客に悲惨な事件を想像してもらう演出がとても上手く、ボクはとても楽しめた
    そして息子を殺していたのが父親でなく母親と分かり、主人公の良かれと思ったアドバイスが裏目に出てばかりの演出は、悲惨過ぎて笑わざるを得なかった
    警察の緊急通報司令室内しか撮られていないが、映像は無くても電話の会話で観客の想像を働かせてストーリー展開させるというこの作品の作りは、映像モロ見せより悲惨さが増幅され、ボク好みの作品の作りで、ボクはとても楽しめた作品

    1. 奥薗壽子 より:

      みて下さってありがとうごさいます。
      いやあ、すごい映画ですよね。
      最後の電話のシーンも、誰にかけたのか、いろんな想像ができるのもすごい!!

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