でいりいおくじょのBLOG

2018.06.21

京都の古いもの

Core Kyotoという番組があり

オンデマンドで再放送になっているのをいつも楽しみにしています。

つい最近は「秘宝~千年先に伝える~」というのを見ました。

 

京都の人にとって、先の戦争といえば第二次世界大戦ではなく応仁の乱だというのは

まことしやかに言われていることだけれど

それもあながち、嘘ではありません。

 

以前、京都の古い老舗お酢屋さんを取材したことがあるのですが

そのお酢屋さんいわく

「うちのお店は、まだせいぜい300年くらいしかたってませんから」

いやいや、300年って、アメリカ合衆国の歴史より古いし

 

そんな土地柄なので

神社仏閣の仏さまも、絵も本当に古いものがたくさんあって

そういうものを拝見させていただけるのが京都に行く楽しみの一つでもあります。

 

でも、番組を見て、

そういう古いものを維持していくことの大変さを、改めて知りました。

 

古いものは、当たり前に今の時代にあるのではなくて

残そうと努力した人がいるからこそ残っているのだということを

改めて思いました。

 

確かお酢屋さんもおっしゃっていました。

京都にいると、古いものがたくさん残っていると思うけれど

残っている物以上に、失くなっていったものがたくさんあると。

なくなってしまったものは、忘れられてしまうので

初めから無かったように思うだけで、

本当はもっとたくさんのものがあって、今残っているのはほんの一握りなんだと。

 

古いものを維持したり、修復したりするのには、残そうとする気持ちと同時に

ものすごくたくさんのお金が必要です。

それは、拝観料などの収益があてられます。

 

京都にたくさんの人が訪れることでお金があつまり

京都の古いものが後世に残っていく。

せっせと京都に行き、古いものを拝見させていただくことが

その大切なものを守り、後世に受け継いでいくことになるのですね。

 

そう思うと、微々たることかもしれませんが

私の京都行きも京都への恩返しになっている気がして、

なんだかうれしくなりました。

 

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コメント

  1. Yu-ki より:

    先生、おはようございます。

    増々、京都への帰省が楽しくなりますね。

    先生、今日も一日健やかにq(^-^q)。

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