家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト

今日はエッセイ教室です。
今回から新しいターム。
とはいえ、引き続き、うんうんうなりながらエッセイを書いています。
この読むと書くの教室は
書いた作品がどうかという事よりも
書くまでに、自分が何を感じ、考え
どんな道程を経て書いたか
また、書き続けられるか
という事に軸足があるので
今日の講座も、たくさんの問いを頂きました。
いろんな話を聞いたんだけれど
私はやっぱり、
自分を知るという事と、自分を生きるという事の違い
ここが一番、心動かされました。
エッセイを書くために
自分を知るっていうことはすごく大事
自分の性格を知ったり、
考えている事を整理したり
でも、そういうことで自分のことが分かったような気がしてしまうと
それ以上、自分について考えなくなるから
本当は、自分はこうだってわかってしまうより
自分の事って、分からないな~~って思いながら
生きてみるってことの方が
断然大事なのよね
それはわかる
分かるんだけれど
生きるって、実際は難しい。
私のことで言うと、
頑張って、前向きに生きようと思っても
すぐに心折れそうになって
なんでこんなことやってんだろう?とか
ほんとうは、こんなことやりたくないんじゃないだろうか?とか
そのうち、やめる理由を次々考え始めたりしてることがある。
いやぁ。いい大人なのに恥ずかしい‥、
けれど、
(以下、自己弁護を含む)
土俵ぎりぎりまで、追い込まれてからが
私は、けっこう粘り強く
結局、なんやかんやで、やめずにやり続けるタイプ。
っていうか、
実は昨日、上智大学の講演会の帰り道
友達と話をしていて
奥薗さんって、たくさん講座受講しているけど
なんでそんなに学んでるの?
って聞かれたんです。
で、その時、
私とっさに答えたのが
学ぶこと以外やりたいことないからね
だった。
何も考えずとっさに答えたんだけれど
後から考えても、これ以上の答えはないなと思った。
実際ね、しんどいのよ
訳の分かんない本を読んでひーひー言ったり
書けなくて、ひーひー言ったり
料理を考えるのにもひーひー言ってんのに
学ぶ時間を作るために、更にひーひー言って
そのためにひーひー言って早起きしてんの
もう、学ぶために、ひーひー言ってばっかりで
そんなにひーひー言うなら、やめればいいやんって
天の声みたいのが聞こえてきたりすんの。
ホント、毎日、聞こえてんの。
でも、学ぶこと以外やりたい事なんかない
って、やっぱり思ってる。
何なんだろうな。
自分でも分かんないんだけれど
たぶん、これが意志っていう事らしい。
意志というのは
自分を最善の所に導いてくれる力らしい。
でも、今日新たに気づいたんだけれど
私の学びたい、学ぶこと自体をやりたいと思っていて
詩集を作りたいとか、エッセイ集を作りたいとか
賞に応募したいとか
そういう気持ちには、まったくならない。
だから、本当に、学んでいるだけなので
目標とか、目的とかは全くない。
ゴールがないから、終わりがない。
死ぬまで学び続けられる。
こんなにひーひー言っているくせに
一生学び続けられるってことが
なんかうれしかったり・・・。
不思議だな~~。
でも、まあ、続けるしかないな~~。

このタームのテキスト。
この本、池田晶子さんの本の中でも一番好きな一冊
また、この本については後日。
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