でいりいおくじょのBLOG

2025.12.18

黒豆煮て40年以上たちました~~

黒豆を煮るようになってどれくらい経つかなぁ

と考えて

愕然とした。

 

なんと、40年以上⁉

 

まいったなぁ。

一年に一回しか煮ない年もあるけれど

なんやかんやで、もっと煮ている年もある

 

豆の本を書いていた時もあり

豆を煮まくっていた時期もあり

いやぁ、黒豆とのおつきあい、めちゃ長く、めちゃ深いです。

 

だからね

お正月の黒豆も、いろんな挑戦もし

撃沈したことも数え切れず‥。

 

でも、そういうのも

今思えば、全部自分の糧になっている

その時は、正月早々落ち込んだりしたけど

今となっては、笑い話です。

 

40年以上前

私が黒豆を煮始めた当時は

 

最初に砂糖や醤油を入れた煮汁を作り

その中に、戻した豆を入れて煮ていく方法が一般的でした

 

もちろん、そのやり方で最初はやりました。

 

けれど、その時、どうしても納得できなかったのは

 

普通豆を煮る時って

味をつけずに柔らかく煮て(いわゆる水煮です)

柔らかくなってから味をつけるんです。

 

なのに、黒豆だけ、なぜその順番が逆なのか

なぜ、いきなり味のついた煮汁の中で煮るのか

それが、どうしても納得できなかった。

 

もしも、その方が早く味が染みるのなら

普通の煮豆の時も

このやり方になっているはずなのに

他の豆で、この順番で煮るやり方は見当たりません。

どの本を調べても見当たりません。

(その当時、図書館で調べまくりました)

 

分からない事は、実際にやってみるしかないので

ある年、味をつけずに黒豆を煮て

柔らかくなってから、調味料を入れる方法を試してみたのです。

 

そしたら、

全然問題ないし

豆が柔らかくなるのも、味をつけずに煮たほうが早いという事が分かりました。

 

何度やっても、そうなのです。

 

講師て

豆だけを先に煮て、後から味をつける奥薗流の最初の形ができました。

40年くらい前かな。

 

けれど、これで満足できなかったのは

黒豆に醤油や塩は必要か?と思ったから。

 

その当時、通信教育で栄養の勉強をしていたので

塩分の取り過ぎがすごく気になっており

おせちの、塩分量の多さがものすごく気になっていて

どうすれば、美味しく減塩できるかに、すごく関心があったのです。

 

そこで、黒豆を砂糖だけで仕上げることを思いつき

やってみると、めちゃ良い事もわかり

ちょうど、子育ての頃とも重なったので

煮汁をジュースとして飲ますのも、私には、とてもよかったのです。

 

それから、

おせち料理をいかに健康的にできるか

試行錯誤し、迷走する時期に突入しました

 

黒豆の砂糖をいかに減らせるか

これ、10年くらい迷走しました

 

黒豆も全く味をつけずに煮たところに

後で蜂蜜をかける

みたいなレシピも考えました。

(これは、これですごく気に入っていました)

 

で、今は、初期の頃のしっかり甘い黒豆に戻ったのは

おせちという伝統料理の中で

この甘い黒豆が、やっぱり王道だと思ったのと

 

動画の中でも言いましたが

今おせち料理を買ってくる時代になって

市販のおせちは、しっかり味がついているので

黒豆だけを薄味にすると、間が抜けて美味しく感じられないという事。

 

また、最終的に、煮汁を黒豆ジュースにして飲む

と考えれば、この甘さも、ありなのではと思ったからでした。

 

ということで、

長々書きましたが

これが我が家の、黒豆の歴史。

 

この歴史は、まだまだこれからも続いていくので

もしかしたら、また変化するかもしれません。

 

でも、今回Youtubeで紹介した黒豆レシピは

一つの、最終完成形だと思っています。

 

お豆を煮るって

ホント、気持ちがほっこりして、優しくなれますね

 

だからね、

年末の、気忙しいこの時期に

お豆を煮て、心穏やかに過ごす

これ、是非是非やってみてほしいです。

 

豆を煮る。

豆を煮ている時間が、

本当は一番幸せかもです。

 

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