でいりいおくじょのBLOG

2025.03.27

八木重吉の詩の講座と読書日記

月に数回、夜にzoomの講座を受けています。

夜の19時20分からの21時まで。

まるで、夜学に通っているような気分です。

 

この講座は、音声講座もあるので

別にリアルタイムで受講しなくてもいいのだけれど

なんかね、自分を追い込んでいる感じ。

 

音声講座の方が

一ヶ月間、好きな時に、何回も聞けるのでいいんですが

あえてリアルタイムで受講しているのは

この日の、この時間までに

確実に予習して、講座を受けるというのを、自分に課しているからでして。

けっこう、追い込んでいます、私。

 

今日は、八木重吉の詩の講座。

 

詩のことは何にもわからないから

私みたいなのが、詩の講座を受けても‥とも思うんだけれど

 

ほら、ちょっと前に八木重吉記念館にも行ったので

何かご縁のようなものがある気がして

けっこう悩んだんだけれど、受講することにしました。

 

今日は3回シリーズの2回目

 

八木重吉記念館に行った時も

正直、ほとんど詩を読んだことがなく

帰ってきてから、慌てて読んだけれど、

 

私には詩心というかポエジーがないので

あまりよく分からず

 

前回の1回目の講座は

正直、まったくの門外漢って感じで泣きそうになりました。

 

詩の素養もなければ

八木重吉の予備知識もない

これは、どうしようもない。

 

それでどうしたものかと考えていたら

前回の講座の中で紹介されていた

八木重吉の奥さんの吉野登美子さんが書かれたエッセイがあるのを思い出し

それが妙に気になって、すぐにアマゾンで買って読み始めたら

これがおもしろくて一気に読んでしまいました。

 

「琴はしずかに」八木重吉の妻となって  (吉野登美子著 弥生書房)

(八木重吉の死後、吉野秀雄さんと再婚されたので名字が吉野になっています)

 

この本が、めちゃめちゃ良くて

八木重吉とこと、その暮らしぶりや人柄が分かり

詩の世界が、ぐっと近くなりました。

 

八木重吉が登美子さんの家庭教師として勉強を教えたことがきっかけて知り合い

重吉の熱烈なラブコールの末に、登美子さん18歳の時に結婚。

 

まもなく2人の子どもが生まれ、幸せに暮らしていた矢先

重吉は、結核を発症し、闘病の末、なくなります。

重吉享年30歳、登美子23歳。

 

その間の事が詳しく書かれていて

濃密な時間が、そこに流れていました。

人の生は、長さではないなあという事を、しみじみと思いました。

 

重吉は、もっと生きたかった、というか、

登美子さんをもっと幸せにしてあげたかったという想いはあったと思うけれど

詩と信仰に支えられて、毎日毎日を真摯に生きる姿はものすごく尊いものを感じました

 

だから、重吉がなくなった後、

戦争で生活がままならない時にも

登美子さんは重吉の書いた詩をかごに入れて

大事に大事に守り続けられたんです。

 

なんとも切ないです。

 

子供たちを立派に育て上げることが

重吉への想いをだったのだろうと思うのですが

その思いもむなしく

2人の子どもたちも、結核でなくなってしまう。

なんて、過酷な人生なんだろう。

 

この本を読み

改めて詩を読んでみると

いろんな状況が思い浮かび

八木重吉が、どんな思いで詩を書いたのか

何か、じんわりと伝わってくるものがありました。

 

そうして、今日は2回目の講座

まだまだ、ついていけてない状況に変わりないのですが

このエッセイのおかげで

重吉の健康状態や、暮らしぶりなどが想像でき

前回よりは、少しだけ、分かるようになったというか

何かを感じられるようになりました。

 

講座の中で、先生が詩を口に出して読んだり

書き写したりするといいですよ

と、おっしゃっていたので

 

講座が終わった後で

いくつかの詩を書き写しました。

小さく切った半紙に、筆ペンで書くのが好きで

何枚も、何枚も、いくつかの同じ詩を書き写してみました。

 

確かに、書き写してみると

目で読んでいるだけとは違う

なんていうか、書いている時の重吉の気持ちに近くなる感じ、がしました。

 

 

 

まだまだですが

前回よりは、少しだけ近づけて、少しだけ感じられるようになったので

3回目に向けて、声に出して読んでみたり、してみようと思います。

 

はあ~~~、道は遠いなあ。

 

コメント

  1. リンゴ より:

    はじめまして。
    いつも拝読させて貰っている京都在住の60代後半の主婦です。
    以前から詩には興味がありましたが、
    今朝の先生のでいりぃおくじょので八木重吉さんに興味を持ち少しだけ読んでみました。
    早速本屋さんで探そうと思います。
    ありがとうございました

    1. 奥薗壽子 より:

      いつも、でいりいおくじょのを読んでいただき、ありがとうございます。
      またコメント頂き、うれしいです。
      八木重吉さん。私も、一生懸命学ばせて頂こうと思っているところです。
      興味を持っていただけて良かったです。

  2. 甘利京子 より:

    うどんナポリタン作りました。
    97歳のばっちゃんと二人暮らしなので、うどんは1玉にして野菜は2人分入れました
    おいしいおいしいと喜んでいました。
    先日手羽先のにんにく炒めを作りましたが、これも「こんなにおいしいもの初めて食べた」と喜んでいました
    さっき図書館で『琴はしずかに』借りてきました。
    さっそく読みます
    本の紹介うれしいです

    1. 奥薗壽子 より:

      うどんナポリタン、手羽先のニンニク煮、作っていただきありがとうございます。
      喜んでもらえてうれしいな。おばあちゃん、喜んでくださってうれしいな。
      97歳のばっちゃん!!美味しく食べて、まだまだ長生きしてくださいね。
      「琴はしずかに」是非是非!!

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