家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
ゲド戦記は大好きな物語です。
ゲドは一人前の魔法使いになるために
大魔法使いオジオンの弟子になるのだけれど
オジオンは、何も教えてくれません。
ある日、なぜ教えてくれないのかとオジオンに詰め寄ったゲドに
もうすでに、教えは始まっていると、オジオンは答えるのです。
本当の教えとは
そういうもの
知識じゃない
言葉で教えられるものでもない
頭で憶えるような事ではぜったいにない
与えられたものに気づけないのは
ゲドが未熟だから。
まるで自分を見ているようです。
影と戦うために旅経つ時
オジオンは魔法の杖を授け
それをもってゲドは影と戦います
その杖が、どれほど心強いものであったのか
想像に難くありません
オジオンは、何も言わない
はっきり教えない
けれど
いつもゲドのそばにいる。
そこに、見えないコトバがあり
見えない力が宿っている。
ゲドはオジオンの声にならない声に支えら
力をもらい、助けてもらったからこそ
影と戦えたのでした。
それはまさに私。
情けないほど未熟な私です。
今日は
オジオンの見えない杖を抱きしめて
声にならない声を聴きつつ
オジオンを想います。
遠い遠いオジオンの幸せを想い
声にならないコトバで祈っています。
コメント