家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
昨日、受講したのは
茨木のり子さんの「歳月」という詩集。
この詩集は、
茨木のり子さんがご主人を亡くされた後
ご主人のことを思いながら、一人書き溜めた詩で
生前は、詩集になることなく
というか、ご本人も自分が生きている間に詩集にしたいという気持ちはなかったようで
亡くなられた後、ご遺族が一冊にまとめられたものです。
ご主人を思って書かれた詩なので
全ての詩に
自分が愛されていたという自信と安心感に満ち溢れています。
それについては何も申し上げることはなく
感想と言っても、どう書いていいか分からない感じです。
ただ、この詩集を読んで
(これは、先生もおっしゃっていましたが)
自分の書いた詩を入れる箱を作るのは良いなと思ったんです。
で、早速作りました。
茨木さんは、無印良品のクラフトボックスを使っておられたそうなのですが
私は、パソコンのフォルダーで作りました。
(先生もそうしているとおっしゃっていたので)
これまで教室で書いた詩とか
書いたけれど、提出しなかった詩
数行、ちょっとだけ書いたもの
そいうのを入れてみました
これは良いかもって思う。
実は
ちょっと前に室生犀星の俳句集を読んでいたら
(教室で先生がおすすめされていた)
室生犀星が、奥さんがなくなられた後
俳句集として、一冊にまとめてあげたという話が書いてあって
それが、すごく良い話で泣けたんです。
亡くなった後に出る、詩集とか、俳句集とか
なんか、その人の人生がぎゅっと詰まっている感じがして
亡くなられた後も、そこにその人がいる感じがして
その時
私も、こういうのやってみたいなと思ったのでした。
それを娘に言ったら
私が亡くなった後、娘が詩集にまとめて
なべかま通信の読者の皆さんに、最終号として送ってあげるよ
って言ってくれたので
何かちょっと、詩を書く目標ができたって思ったんです。
何歳まで生きるかわかんないけれど
まだ、すぐには死なないと思うので
今より、少しはまともに、書けるようになっていると思う。
頑張ろ。
自分がなくなった後に、
一冊の詩集が残る。
なんかいいなって思う。
ええな~~~それ。
コメント
読みながら涙が出そうになっています。
叔母は母よりずっと若いのですが、色々事情がありまして、今年から介護施設で暮らしています。歌を詠む人で、根っからの元文学少女です。いつか私に余裕ができた時に歌集を出してあげるから、詠んだ歌を一カ所にまとめて置いてくれるようにお願いしています。今は施設にいるので叔母が自分で郵便受けまで行く必要がないので、私も安心して手紙を出しています。手紙を取りに行って転んで骨折とか、恐いです。母は思いっきり外向性で侘び寂びの人ではありません、笑。私にとってこの叔母と共有できる話題は多く、彼女が生きていることを心から有難く思っています。先生には心優しいお嬢さまがいらして、なんと素敵なことでしょう。