家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト

豚肉と白菜のやわらか煮の
動画の中でも話をしたんだけれど
今回のこの料理、白菜の切り方で迷走しまして
というのも、
ある日
白菜を細く切ったら、早く火が通って、短時間でくたくたになって
めちゃ良いんやない?
ってひらめいたんです。
で、早速やってみたんだけれど
なんか違う。
不味くはないんだけれど
なんか違う。
何が違うんだろう?
って考えていくうちに
ああ、そうか、白菜らしくないんだ~~
って思ったの。
もともと知っている、食感とか、味わいとかがあって
切り方を変えることで、新しい美味しさに出会える
なんていうのも、料理をやっているとしばしばある。
だから、細く切った白菜をクタっと煮たのって
新しいおいしさ?
って思ったんだけれど
なんか違う。
何が違うのか…。
う~~~ん…。
何回かやってみて、はっと気づいた
白菜らしくないんだ。
白菜って、もともと、そんなに特徴的な味わいがあるわけじゃないので
美味しいって感じるのは、食感によるところが大きいと思うんですよね。
細く切った白菜も
サラダなら、また白菜って認識できるんだけれど
加熱して柔らかくなってしまうと
白菜らしさが、まったくなくなってしまうんです。
白菜らしくなくても
美味しければいいのかもしれないけれど
細く切った白菜を煮たものは
何の料理か分からなくなってんの。
何回かやってみたんだけれど
柔らかく煮た白菜を美味しいと感じるためには
やっぱり、ある程度の大きさが必要
っていう結論に達したのでありました。
いやぁ~~
料理って、やってもやっても、知らない事まだまだあるなあ~~~。
白菜ってね
9割以上が水分なんですよ。
だから、今回の煮物だったら
煮汁の方に、白菜の旨味や味わいが溶け出していて
白菜自体には、香りとかはほとんど残っていない感じ。
だから、ある程度の大きさに切って存在感を残しておいてあげないと
白菜らしさが全くなくなってしまうんだと思う。
私にとっては、
今回もすごく学びの多い時間でした。
いろいろ試行錯誤をしているのも
私にとってはすごく楽しい。
やっぱ、料理っていいな~~。

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