でいりいおくじょのBLOG

2019.10.02

読書日記「そのうちなんとかなるだろう」

内田樹先生のお名前は以前からよく存じ上げていたんです。

ただ、最初に手に取った本に(仏教の話だったと思うんだけれど)

ほとんど頭がついていけず

なんて頭のいい方なんだろう、とただただため息をつくばかり

 

以来、手に取るのがためらわれるというか

読まず嫌いでいました。

 

ところが、最近自叙伝を出されたことを知り

これなら、私でも理解できそうだと思って、さっそく読んでみました

 

「そのうちなんとかなるだろう」(内田樹著 株式会社マガジンハウス)

 

波乱万丈というか、すごい人生です。

 

日比谷高校中退。

からの、大検で大学受験資格を取得して

東大。

 

その後もいろいろあって

離婚後、シングルファーザーとして

男手一つで娘さんを育てつつ

仕事と家事の両立。

 

こういう風に書くだけでも、すごいのですが

実際は、もっともっといろいろあるんです。

 

特にすごいのは

どんな時でも、自分のやりたいことを自分で決めて

やりたいことはやる。

やりたくないことはやらない。

 

それが、絶対にぶれずに、常に一貫していること。

 

自分のやるべきことに向かって、努力する

その揺るがない生き方が

とにかくすごい。

 

その精神力に脱帽です。

 

意固地というんじゃなくて

自分のやりたい方向性を見失わないこと

私も、そうありたいなっと思いました。

 

それから、

人と仲良くなったり、長く付き合ったりするコツは

相手の一番いいところを探して、そこにフォーカスしてお付き合いしていくこと

と書いておられて

これも、そうだなあと思いました。

 

そういう風にしていけば

自分のいいところもきっとわかってもらえるようになるんですよね、きっと。

 

一生懸命前向きに生きている人は

それだけで、周りに光を与えると、常々思っていますが

内田先生からも

私は確実に生きる勇気というか、希望をいただきました。

 

ついつい、頑張った分だけ、すぐに結果を求めがちですが

100%思ったような結果が得られなかったとしても

自分のやるべきことをコツコツやって、まじめに生きていれば

その時は、何にも結果を得られなかったように思えるようなことでも

巡り巡って、きっと何か得るものがあるし

誰かの役に立っている

 

内田先生も、結果として順風満帆な人生に見えるけれど

決して、すべてが順調ではなく

むしろ、困難なこともめっちゃあったけど

結果として、すべてがいいように着地しているのは

やっぱり、前向きに考えて、信念をもって生きてこられたからだと思いました。

 

目に見えて、すごーくいいことがなくても

小さな出会いにも感謝して

自分のやりたいことに向かって、努力する。

自分を大切にしつつ、周りの人たちも大切にする。

 

改めて、そういう気持ちにさせていただいた一冊でした。

 

2019年10月1日

コメント

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「送信」ボタンを押してください。

PageTop