でいりいおくじょのBLOG

2012.01.21

陸奥3部作にはまっています

趣味は長風呂。
大体平均1時間半、長い時には2時間くらいでも平気。
そんな長い時間
お風呂で何をしているのかというと
本を読んでるんです。
お風呂に浸かりながらの読書タイム、
これが結構いいんですよ。

で、昨年末からハマっているのが
高橋克彦氏の陸奥三部作
火炎(全2巻)
炎立つ(全5巻)
天を衝く(全3巻)

昨年青森に行ったときに
青森にある縄文遺跡や青森を支配していた南部一族のお宝などを見せていただいて
なんて豊かな文化があったのかということに驚きと興味を持ったのがきっかけで
東北地方のことをもっと知りたくて本を探していたときに
たまたま見つけたのがこれだったのです。

今、最終章「天を衝く」(2)ですが
このシリーズ、本当に相当面白いです。
司馬遼太郎も好きですが
それとは違った面白さと言うか
どんどん引きこまれて、読み出したら止まらず
もうハラハラどきどきしつつ、お風呂の中で号泣したりしています。

私、歴史はそれほど詳しくないのですが
歴史小説を読むのは昔から好きで
それも、歴史上の人物の人間臭い一面に触れたり
絶体絶命、ぎりぎりの局面で人はどう生きるべきか
みたいなことを教えてもらえる所がいいんですよね。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
まさに歴史書は、生き方の指南書だと思う。

で、この陸奥3部作なんですが

そもそも、私が歴史のなかで陸奥を意識したのは
源義経が自分が源氏であると知って、京都から奥州藤原を頼っていく
あの時。
ああ、奥州にこんなにも力を持った一族がいたのか、と思ったのが
私にとっては最初で
なぜ、あの時代に、あの地であんなにも繁栄した一族がいたのか
ちょっと不思議な気はしたけれど、深く考えたこともなかった。

けれど、この高橋氏の小説を読んでみると
飛鳥、奈良という時代に陸奥がすでに豊かで開かれた土地で
誇り高き人たちが暮らしていて
それがやがて、坂上田村麻呂によって支配されていくのだけれど
その裏には、
自分たち一族の人間としての誇りを守り通したドラマがあって
教科書だけでは、決して知ることの出来なかった歴史を知ることができる。

「火炎」は坂上田村麻呂のあたりで、飛鳥、奈良、平安の始めあたりまで

『炎立つ』は、NKHの大河ドラマでやっている平清盛の辺から、それ以降の話で
朝廷、平家、源氏の三つ巴の駆け引きの中で
翻弄されていく陸奥の人たちのドラマ
普通は平家側か源氏側から書かれるのが普通ですが
奥州の藤原側から書かれた栄華盛衰のドラマは、
全く違ったドキドキと感動を味わえます。

「天を衝く」は関ヶ原の戦いの前後ぐらいが舞台で
青森南部一族側から書かれた、天下統一の動きがまた、面白いのです。

歴史好きな人もそうでない人も
本好きな人なら、絶対はまります。

これからしばらく寒い日が続きます。
家の中で、ゆっくり読書という方
この陸奥3部作、絶対おすすめですよ。

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