でいりいおくじょのBLOG

2024.06.14

映画日記「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」

この前、読むと書くの教室の後、

みんなでご飯を食べまして

その時、一緒に参加している方から教えてもらった映画を見てきました。

 

映画館にわざわざ見に行くって、最近はなかったのですが

見たいなって思った、その気持ちを大事にしたいって思ったからでした。

 

見てみたいな

行ってみたいなって思うことに出会っていても

別に行かなくてもいいか

見に行ったところで・・って思う自分がいて

 

そういう風に思い始めると

どんどんそういうのが習性になっていくの

 

そういうの良くない。

自分の人生が、小さく狭く、無難な感じで過ぎていくような感じがして

 

だから、今日は、見て見たなって言う気持ちに素直に従ってみたのでした。

 

「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」

 

65歳のハロルドの所に

会社の元同僚の女性クイ―ニ―から、末期がんでホスピスにいるという手紙が届きます。

 

彼女に返事を出そうとするのですが

 

その手紙を投函するために立ち寄った食料品店のレジの女の子から

「自分にもホスピスに入った叔母がいて、自分は治ると信じた」

というような話を聞かされて気が変わり

 

クイ―ニ―に会うために、

800キロの道を歩いて行くというのが、ざっくりとしたストーリーです。

 

ハロルドは自分が信じればクイ―ニ―は生きられると思って

夢中で歩いているんだけれど

 

医者をやっている男性から

病気を治すのは医学であって、信じる心では治せない

と言われたりするんです。

 

それでも彼は歩き続けます。

 

そうして、歩いていく中で

家族のこと、息子の事、いろんなことが少しずつ分かってきて

なぜ、クイ―ニ―にそれほどまでに会いに行きたかったのかが

明らかになってきて

彼の心の中も、彼の周りの人も少しずつ変わっていきます。

 

ネタバレになるので、細かいストーリーは書けませんが

 

この映画を見て、一番考えたのは

信じるというのはどういうことか、という事でした。

 

信じるというと、ついつい、何を信じるか。

それは、信じるに値するのか?

信じると、どんないいことがあるのか

というようなことを考えがちです。

 

信じたら、何が起こるのか

信じたら、何を得ることができるのか

結果を期待しがち。

 

でも、信じるってことは、結果を期待することじゃない

この映画を見て、あらためて思いました。

 

信じるというのは

信じるという行為そのものに意味がある

 

そして、何を信じるかという事を突き詰めていけば

信じるとは、自分を信じるってことだという事に行きつきました。

 

何かを信じ続けるためには

信じ続ける自分を信じないと

 

ここがぶれるとダメなんです。

 

自分を信じる

何を信じるって、自分を信じるのが一番難しかったりするけど

まず、信じなければならないのは自分であって

自分を信じられないのに、他のものが信じられるはずがない。

 

そういう風に考えると

信じると愛するは同じだなって思います

 

フロムの「愛するということ」

という本の中に

まず最初に愛さなければならないのは自分だと書いてあります

それを思い出しました。

 

自分を信じられないのに

他の人を信じられるはずがない

 

自分を愛せないのに

他の人を愛せるはずがない

 

この映画の中で

ハロルドは、不要なものはどんどん捨てていくんだけれど

 

あれは、人生そのものです。

 

そう、どうでもいいことが

本当の自分とつながることを邪魔しているってこと、あるね。

 

ハロルドの歩いた道は、誰もが歩いている命の道だとおもう。

歳を重ねるという事は

毎日死に向かって歩いているようなもので

まだまだ先だと思っているゴールは

気が付けば、もうすぐそこに来ているのかもしれない。

 

だから、

少しずつ、要らないものを捨て

少しずつ身軽になって

本当に大事なものを確かめながら歩かなきゃ

 

自分自身を友として

本当に大切なものとつながって

歩いていきたいものだと思いました。

 

とても穏やかな気持ちになれる映画でした

おすすめです。

 

ハロルド

 

 

コメント

  1. ともこ より:

    自分を信じる
    本当難しいですm(_ _)m
    自分に厳しく、つい家族にも厳しくなっていて。日々反省しています…
    私の住んでる地域では7月上映予定でしたので、見に行きたいと思います。
    素敵な映画情報ありがとうございます!

    1. 奥薗壽子 より:

      あらためて、信じるってことを考えてみると
      なかなか難しいなあって思います。
      だからこそ、まず自分を信じることを練習してみようと思っています。

  2. ママデューク より:

    映画館での映画鑑賞。思い切って行ってみると楽しいですよね。
    「ハロルド・フライ まさかの旅立ち」は、全く知らなかった作品ですが、予告編観たら良い感じの作品でした🎞️
    映画の話ではないですが、自分を信じられなければ、他の人を信じる事は出来ない。
    自分を愛する事が出来なければ他の人を愛する事は出来ない。というのが、自分的に納得のいく話だなぁと感じました🎞️
    又映画の感想楽しみにしています🎞️
    それでは失礼致します🙇‍♂️足立区一のお調子者f@

    1. 奥薗壽子 より:

      この映画、私も教えてもらわなければ、知ることはなかったと思います。
      小さな映画館で観たのですが
      小さな映画館って、なんか味のある映画を上映しているんだなあってことを
      あらためて感じて、また行きたくなりました。

      1. ママデューク より:

        そこの映画館でしかやらないような、いわゆるミニシアター系の作品は味がある作品が多くて、ボクは大好きです🎞️
        80年代90年代はミニシアター系の作品がちょっとしたブームになりミニシアターも潤っていたみたいですが、今や東京でもガンガンミニシアターが儲からなくて潰れています🥲
        それでもまだ東京にはミニシアターがかなりあって、東京は様々な映画を映画館で観られる環境が整っていて嬉しいです🎞️
        それでは失礼致します🙇‍♂️足立区一のお調子者f@

        1. 奥薗壽子 より:

          そうなんですね~~。
          ミニシアター、今すごーく興味があります。
          また行ってみたいです。

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