家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
先日、ヒルマ・アフ・クリント展に言った時
そのチケットで
東京国立近代美術館の常設展も見ることができるというので
覗いてみました。
実は、以前
ここの常設展で岸田劉生の絵を見たことがあったので
岸田劉生の絵だけでも見て帰ろうと思ったのでした。
ところが、常設展も
入れ替えがあるようで
岸田劉生の絵がどこにも見当たらず
残念!!
けれど、
ここの常設展に写真を展示している一角があって
それが、いつもすごく良く
今回も、めちゃめちゃよかった。
渡辺兼人「既視の街」
解説によると
1980年、金井恵美子の小説と渡辺兼人の写真によって構成された本が出版され
翌年、渡辺兼人がその写真で個展を開催。
その時の写真なのだそうです。
主に東京近郊で撮影された風景なのだそうですが
それが、なんとも言えず、不思議な光景なのです。
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これ、前面に広がっているのは畑?
一体何が栽培されているのか
それにしても、後ろの建物が、なんとも言えず変。
四角い土台の上に、家が建っている?
それは、まあともかく
その後ろにある、まあるい建物
これ、変じゃないですか?
これって、どういう建物?
で、やたら布団が干してあるの。
洗濯ものじゃなくて、布団ばっかり干してある。
なんか、それも、変な感じがするんだけど、そんなことないですかねえ。
このフレンドっていう建物、散髪屋さん?
散髪屋さんを示すポールみたいなのが立っているからね。
けど、電柱と公衆電話のボックスのせいでポールが全く目立っていない。
この並び、なんか変じゃないですか?
更に、店の前に車2台止まっていて
隣も、なんかごちゃごちゃしていて
やっぱり、どう見ても散髪屋かどうか、分からん
なんか不思議~~~。
見れば見るほど、不思議~~~。
これ、一見めちゃアート!
けど、よくよく見て見ると
この、網目になっている覆いは、一体何なのでしょう?
ばらとか、つる性の植物を這わせる?
いやいや、それにしては、そういう気配が全くない
しかも、右の真ん中あたりだけ覆いがなくて
ここが入り口なのか?
不思議~~~~~~。
この建物は、一体何なのでしょう?
なんか、昔、こういう建物を見たことがある気もする
近所にあったような気もする。
けど、何の建物なのか
さっぱりわかりません。
人は住んでる?住んでないよね。
何なんだろう?
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これ以外にも、不思議な写真がずらっと展示されていて
どの写真も、見れば見るほど、深みにはまって
あちらの世界に連れていかれるような感じがして
そこはかとなくざわざわする
タイトルでもある、既視の街
確かに、不思議な光景なんだけれど
なんか、昔、どこかで見たことがあるかも
ってそんな気もしてきて
そしてそう思いながら、家に帰ってきたら
心の中にずーっと残っていて
もうこれは、私の中で既視の風景になっているやん!
不思議~~。
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