でいりいおくじょのBLOG

2025.08.12

日経新聞・須賀敦子特集

須賀敦子さんの記事が日経の朝刊に載っていると

教室の友人から教えてもらい

その記事を読ませてもらいました

 

須賀敦子さんは、

私にとって、ずっと気になる存在で

気になっていたのにずーっと読めなかった人でもありました。

 

「ミラノ霧の風景」も持っていた

「コルシア書店の仲間たち」も持っていた

でも、持っているだけで、ずっと読めずにいたんです。

 

なんでか分からないけれど

須賀さんの本を読む前に

須賀敦子さんの評伝

「霧の彼方 須賀敦子」(若松英輔著 集英社)

を読まねばと思ったんです。

ホント、なんでかわかんないんだけれど。

 

 

で、その評伝が読めん。

分厚いからとか、そういうのではなくて

なんか、分かんないんだけれど、

読んだら負けや

って気持ちになっていたんです。

 

不思議…。

 

それがある日、

突然、その呪縛が解け

読み始めたら、一気読みです。

 

そして、この評伝を読み終えたら

後は、もう全集を読まずにおれない

 

そう思って、去年の秋くらいから

須賀敦子全集 全8巻を読み初めまして

今、7巻の初めくらいまで来たところで

ちょっと、しばらくお休みしていた所でした

 

今日、日経新聞の記事で

また、須賀さんの名前を目にして

これは、続きを読まねばという気持ちになりました。

なんか不思議なご縁を感じます。

 

不思議なご縁と言うと

須賀敦子さんとは、なんか不思議なご縁があるんです。

 

まずは

須賀さんが、幼少期を過ごされた

兵庫県夙川というところ

 

この漢字なかなか読めないと思うんだけれど

(夙川←しゅくがわと読みます)

私、何のためらいもなく読めたのは

私、大学の時に、いつも電車で通過していたところだったからで

(もちろん、途中下車して歩いたこともある)

なんか、懐かしいなと思ったのでした。

しかも、関西人!!

あそこで、幼少期を過ごされたのかって思うと

何か、すごく、親しみがわきます

 

もう一つ、須賀さんがご主人を亡くされ帰国された後にも。

 

須賀敦子さんは、帰国後

「エマウスの家」という

廃品回収を行うボランティア活動をされていたのですが

その「エマウスの家」の場所が

なんと、私が以前住んでいたマンションのすぐそばだったんです。

 

歩いていけるくらいの距離

住んでいた時期が違うのだけれど

何かすごく不思議な感じです。

 

後、もう一つ不思議なご縁

小さなことなんだけれど

須賀さんの最初の本「ミラノ霧の風景」が

オリベッテイ―社の広報誌に書かれたものだったんですね。

 

私、小学校の時に、

なぜか、英文タイプライターにハマり

オリベッテイ―社の英文タイプライターを使っていたんです。

小学生で、オリベッティ―社の英文タイプライターを打っている子供って

たぶん、そんなに多くないと思うんですけど

あの当時、

なぜか、タイプライターにハマり

それもオリベッティ―社のがいいと、父に買ってもらったのでした。

これも、何かつながっているような感じがしたのでした。

 

見てないところでつながっていて

その見えないご縁で、

須賀敦子さんの評伝へとつながり

その後全集へと導かれていく

 

訳もなく心惹かれるというのは

何か、見えない糸で繋がっているという事なんでしょうか。

 

須賀さんの文章は

読むたびに、文章上手いなあ~~~ってうなります。

 

たぶん、これからも、須賀敦子さんは

大切に大切に読んでいくんだろうなと言う予感があります。

 

久しぶりに、須賀さんの名前を見て

何か、ご無沙汰しています、すいません

っていう気持ちになりました。

 

全集読破、再開します!!

 

 

 

コメント

  1. Amy より:

    オリベッティの赤いタイプライターのCMソング、今でも歌えます。夙川は読めます、私も阪神間の生まれ育ちですので。ご実家の事業の関係だと思うのですが、麻布にお住まいのこともあったようですね。東京で勤めていた頃、あの辺りに会社がありました。当時須賀さんのことはまだ知らなくて、知っていたなら、と今でも残念です。

    1. 奥薗壽子 より:

      オリベッティーのタイプライター。なんか、同じ感覚でうれしいな。
      しかも、夙川も!!
      そうそう、須賀敦子さんのお父様のお仕事の関係で東京に越されるんです。
      そうですか、東京でお勤めされていたこともあるのですね。

  2. MlSUZU より:

    奥薗先生とお料理の30年来の大ファンです。いつも美味しいレシピをありがとうございます。そして趣味の読書では、須賀敦子の大ファンなんです(興奮気味!)
    コロナの時期に縁あって出会った方と、全集を声を出して今も輪読をしています。間もなく150回を迎えるzoomでの輪読会は、まだ4巻に入ったところですが。
    いずれにせよ、私の大好きが重なって今とても幸せです。そう言えば、奥薗先生のお料理と須賀さんの作品は似ているような。
    素材に対する大らかな愛情でしょうか。他にもたくさんあるような気がします。

    1. 奥薗壽子 より:

      おおおお~~~~っ!!須賀さんを読む会ですか!?いいですねぇ。
      皆さんで順番に読んで、感想なども言い合いっこされたりするのですか?
      どんな感じなんだろう?
      でも、同じ感性を持っておられる方が集まって、同じ本を読むって
      すごく楽しそう♪羨ましいな~~。

  3. 藤野 健司 より:

    正直リアルタイムでは存じていませんでした。若松先生の講座で知ったと言っていいと思います。ユルスナールの靴が一番好きかなあ。でも、彼女の本にでてくる一番好きな人は、ガッティかな。彼の不器用さと優しさ、おそらく粗野で気が利かずに嫌な奴と最初に思うタイプ、でも、夫が亡くなった時にいつも一緒に無言でいてくれたというくだりには、思わず涙してしまいました。いい奴だなあ、と。なお、「霧の彼方 須賀敦子」は若松さんの著書で何本かの指に入る力作だと思っています。

    1. 奥薗壽子 より:

      コメント、ありがとうございます。
      ユルスナールの靴、良いですねえ。
      私は、やっぱりコルシア書店かな。ミラノ霧の風景を初めて読んだ時は、そんなに惹かれなかったのですが
      他のを読んでから、もう一度戻ると、いろんな人間関係を感じながら読めるので、また違った感じがして、すごく良いなって思いました。
      登場人物、わたしは誰が好きかな~~。シャイで優しくていい奴ばっかりですよね。
      「霧の彼方 須賀敦子」この本は、すごいと思います。最初毎晩寝る前に数ページ読んでいたのが
      いつの間にか、ぐいぐい引き込まれていき、ある時、一気に読んでしまいました。ホント、おっしゃる通り力作だと思います。
      今、遅ればせながら「井筒俊彦 叡智の哲学」を読んでいます。また、いろいろ教えて下さい。

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