でいりいおくじょのBLOG

2019.04.26

浅草・紀文壽司

江戸前寿司、というのは

もともとは、東京湾の魚介を使用した握り寿司をさすようで

職人さんによって、丁寧な調理がされたネタを握ったお寿司のこと。

 

定義としては、そういうことになるのでしょうが

関西人の私から見ると

関東と、関西とでは、

根本的な味の組み立て方が違っているように思えたりします。

 

なんていうのかな。

関東の味は、シュッとシャープで三角な感じ

関西の味は、ふわんとまあるい感じ

 

よけい、わかりにくいですかね。

 

先日、浅草で江戸前寿司を食べたんですけど

そこの江戸前寿司は、本当にシュッとした三角形な味でした。

 

浅草・紀文壽司

 

紀文壽司

 

 

 

お店の外観は、ちょっと入りにくい感じ。

 

けれど、口コミでは美味しいと評判のお店で

実際に入る前に、何度か、このお店の前を通って中をのぞいて

その度に、結構お客さんが入っているのを確認し

やっぱり、評判通り、おいしいのではないかとあたりをつけ

ようやく思い切って、入ってみた…そんな感じです。

 

外から見るより、中は広く

くの字型のカウンター席です。

見るからに、昔ながらのお店で

お寿司を握るのは大将ひとり

 

コースは3つあって

とりあえずおすすめのコースを食べてみました。

 

ここのお寿司は

一切お砂糖を使わないのが特徴だそうです。

 

江戸前というと、いろいろネタに下処理をして

甘辛く煮たり、

甘いつめを塗ったりするというイメージだったので

それはちょっと意外でした。

 

どんな、お寿司が出てくるのか、わくわく。

 

ご飯は小ぶりで、ネタとのバランスはすごくいい。

口に入れると

ネタの表面にさっと塗った醤油の風味が、最初にふわっと鼻に抜ける

 

それから、魚と醤油が口の中で混ぜりあい

魚の美味しさがぐっと引き出される感じ。

 

醤油をつけて食べるのとは、全然違う

 

それから、その魚の旨みを追いかけるようにして

口の中で酢飯の酸味が追いかけてきて

更にそれが魚の旨みをさらに引き立たせ

 

そうして最後に追いかけてくるのがご飯。

酢飯に砂糖は入っていないけれど

逆に砂糖が入っていないことで、米の甘みが口に広がって

その甘味がめちゃめちゃおいしく感じる。

 

ああ、この小さなお寿司の中に

豊かな物語があって

全部計算されているんだなと思うと、

飲み込むのがもったいないような気持にさえなってきます。

 

おいしい~。

 

そうして、ガリを一つまみ。

がりにはレモン汁が入っていて

これで口の中がさっぱり。

 

ああ、これも計算されているんだなあと思う。

 

すごいわ。

 

一つ一つのお寿司に

それぞれ味のストーリーがあって

もしかして、江戸前寿司というのは、そういう事なのかも

って、思ったりしました。

 

おすすめのお寿司は、全部おいしかったです。

いいお店だったなあ。

コメント

  1. 山崎 より:

    初めてコメントします。お寿司、食べたくなりました。関東と関西で味の違いありますよね。和食は、とくに大きいと思います。わたしは、関西の味が好きです。

    1. 奥薗壽子 より:

      コメントありがとうございます。

      土地の味ってありますね。
      それを面白がって、料理を作ったり食べたりするのは、楽しいですね。

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