でいりいおくじょのBLOG

2019.06.06

京都・上醍醐

京都の醍醐寺には

桜の時期はもちろん、それ以外の季節にも何度も行っています。

三方院とか、霊宝館とか、五重塔とか

 

でも、実はそこは下醍醐と言われるところで

醍醐寺の中では、下半分。

実は、醍醐寺にはその上に、上醍醐と言われるところがあるんです。

 

醍醐寺のそもそもの始まりは、

理源大師という方が山の上に草庵を作り

自ら彫られた如意輪観音と准てい観音祀られたのが始まりで

その後、段々下の方にも堂宇が建っていったらしいのです。

 

その最初に草庵を作られた一帯が上醍醐。

 

醍醐寺をお参りするには、上醍醐まで行かねば!

そう思って、今回初めて上醍醐に行ってきました。

 

そもそも、なぜ今まで行っていなかったか、というと

これがなかなか行きにくいのです。

 

まず、上醍醐があるのは山頂。

標高500メートルくらいの山なので、それほど高くはないのですが

いちおう、山登りですね。

 

片道1時間30分

往復で3時間。

 

この距離を思うだけで、心折れそうになります。

 

しかも、上醍醐にあった貴重な仏像のほとんどが

下の宝物館に移されているので

上醍醐に上らなければ見られない仏像というのはないのです。

ますます、心が折れる‥。

 

でも!!!

 

やっぱり一度は上醍醐に上っておかねば!!!!

心を奮い立たせ、いざ出発!!

 

上醍醐入り口

 

 

上醍醐登山口

 

不動の滝

 

不動の滝

まずはここまでで30分。

 

ここで地元の人と知り合って、

一緒の登ることに。

 

なんでも、地元の方たちが、健康のために

毎日お散歩がてら登っておられるんだって。

 

毎日?

上醍醐まで往復?

 

しかも、皆さんかなりのご年配。

70歳前後位

 

皆さん元気ですね~!!!????

 

すぐに、私も仲間に入れてもらい

一緒に、いろんなことを教えてもらいながら登らせてもらいました。

 

准てい観音堂

 

ここまでで一時間

 

醍醐水

 

醍醐水という銘水が湧き出ているので

飲みました。

ものすごく軟水、柔らかい味でした。

 

如意輪堂

そして頂上の、如意輪堂!!

ここまでで1時間半。

 

途中、山道が険しいところもありましたが

いろんなことをおしゃべりしながら登るのは楽しかったです。

 

しかも、木々の木洩れ日と、木々を吹き抜ける風で

めちゃめちゃ気持ちいいし。

 

また、山頂からの見晴らしが素晴らしいの。

ぼんやり、あべのハルカスまで見えちゃうんです。(腫れている日ははっきり見えるそうです)

すごーーーい!!

 

全く疲れることもなく、元気に帰ってこれました。

(帰りは登山口で借りていった杖が役に立ちます。

結構傾斜がきついところがあるので、つえがあることで、楽に降りられます)

 

登ってみて思ったことは

この人里離れた深い山の中に立っている

国宝建築を拝見させていただくのは、ものすごくいい経験で

その昔修験道の方が、ここで修行しておられたことを思うと

更に、気持ちがシュッとする感じです。

 

仏像好きとしては

その中で、仏像を拝見したかったなあという気持ちもありますが

10年くらい前に落雷で党宇が一つ燃えてしまったり

台風で倒れた木々を動かすのさえ、山の上となると大変なことなどを伺うと

 

貴重な仏像や寺宝類が、安全な霊宝館に移されたのも仕方ないことだと思えてきます。

 

地元の人が

昔は、本当にたくさんの人が上醍醐までのぼってきていたんだけどねえ。

とさみしそうにおっしゃっていたのが印象的でした。

 

そういう意味では、

500メートルの山は

そんなに気負わなくても登れる高さなので

ちょっとしたハイキングだと思って、

もっとたくさんの人に上ってもらいたいなあと思いました。。

 

山には、なんとなく神仏がおられる気がしていて

ありがたい気持ちとともに、元気をもらえます、ホントに。

 

思っていたよりも、全然楽に登れたので

今度は、秋の紅葉の時に上りたいです。

 

また一つ、京都とのご縁が広がったのが

とってもうれしく

一期一会の地元の方たちと、また出会えるのが楽しみ。

 

 

コメント

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「送信」ボタンを押してください。

PageTop