でいりいおくじょのBLOG

2020.01.15

映画日記「雨あがる」

「やさしさ」と「強さ」というのが、

最近の私のテーマです。

 

強い人というのは、自分に強いのか、人に強いのか

やさしさは、どこからが強さになるのか

 

そんなことをつらつら考える今日この頃です。

 

やさしさのヒントをもらえそうな映画を見ました。

 

「雨あがる」

 

この映画は、黒澤明監督の次回作になるはずだった脚本を

生前に深くかかわってお世話になった小泉堯史という方が映画化されたもの。

 

剣は強いのに、仕官できず、

仕官してもすぐにうまくいかなくなってやめざるを得なくなり

職を得るために旅をしている三沢伊兵衛とその妻たよ。

 

その旅の途中豪雨にあい、川を渡ることができなくなって

河畔の宿に足止めさせられることになるんです。

 

その足止めされている数日間の間に起こる話です。

 

宿では雨で足止めになっている人たちのストレスがピークに達し

だんだんいがみ合いなどが始まるのを

伊兵衛は、自分の金で食べ物を買って、みんなにふるまって

みんなの気持ちを和らげる。

 

なんていい人。

 

その数日の間に、殿様に気に入られ

剣の指南役に抜擢されるんですが

それを快く思わない連中がいて、ひと悶着、ふた悶着・・・。

 

ざっくりとしたストーリーはそんな感じ

 

三沢伊兵衛は剣は間違いなく強いんです。

でもその強さで、人を制しようとはしない

むしろ、人を押しのけたりせず、自分は決して目立ったりせずに、人のために何かをしてあげられる人。

 

本当に強い人というのは、こうなんだなあって思いました。

剣の強さで人を打ち負かそうとはしないんです。。

強さは、目に見えないところにあるのね。

 

しかも、自分の損得を抜きにして、誰かのために何かをしてあげられるところがすごい。

 

剣の強さで人を支配するのではなく

敢えて一歩下がって、人のために、その力を使う

自分は、前に出ないで陰にいて、みんなが平和に過ごせるように見守っている。

 

人の価値は

何をしたかってことではなくて

何のために、何をやったか、ってことで決まる

 

本当にやさしい人とは

何をどれだけやったってことをアピールせずに

誰かのために動ける人のことを言うんだと思った。

 

すごくお金を持っているとか

いい車に乗っているとか

高いブランドのバックを持っているとか

 

それと、その人の価値って、全然関係ないね。

 

その人が死ぬ時、そんなもの持っていても何の役にも立たないものね。

 

誰かのために何をやってきたか

人をどれだけ幸せにすることができたか

 

勝ち組とか、負け組とかいうけれど

どれだけ人のために役に立つ生き方をしてきたか

どう生きたかってことだけが、その人の生きた証。

勝ちも負けもない。

 

勝ち組、負け組を超越した、無私の生き方

かつての日本人の心の中には、確実にそういう価値観があったんだと思う。

 

今は自分ファーストの時代と言われて

何でも、自分優先、

自分さえ良ければ、自分さえ損をしなければって感じの価値観が目立ちますが

だからこそ、それでいいのかと立ち止まって考えてみたい。

 

誰かの幸せを自分の幸せのように考えられる人になりたい。

きれいごとじゃなくて

理不尽な目に合うとは思うけれど

それでも最後は、きっと帳尻が合う

 

この映画には、そんな希望がある。

 

優しくて、強い人になりたい。

 

2020年1月14日雨あがる

コメント

  1. 足立区一のお調子者f@ より:

    「雨あがる」は亡くなった父と観た思い出の映画です🎞普段映画なんか観ない父がたまたま一緒に観ていて、観終わった後一言「いい映画だったな」と言ったのが今でも思い出されます。「雨あがる」を観ると父の事を思い出します。「雨あがる」が良かったので、小泉堯史監督の「蜩ノ記」は映画館へ観にいきました。それでは失礼致しますf@

    1. 奥薗壽子 より:

      私、小泉監督という方を、全然知らなかったのですが、いい映画を色々撮っておられる方なんですね。
      「蜩ノ記」めちゃめちゃ気になっていました。
      映画も気になるけど、原作の小説も気になる~~~!!

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