でいりいおくじょのBLOG

2020.06.13

どくだみ

今日の天声人語に

どくだみ花を、今年初めてきれいだと思った

というような話が書いてあって

ああ、私も!って思いました。

 

自粛で、夜の人通りがなくなり、夜道が怖くなったこともあって

虎之助の散歩を午前中に変えたら

あちこちのおうちのお庭や玄関先で咲く花たちのきれいなこと。

 

夜に通っても、ここのおうちはお花好きだなとか

ああ、お花が満開だなあって思いながら、歩いていましたが

やっぱり、明るい陽射しの中で見る花は格別です。

 

今年は、ちょっと息のつまるような感じがしていたこともあって

花たちが発する季節のメッセージは

よけいにうれしく感じました。

 

桜が咲いて、バラが咲いて、そして今はアジサイが咲き始め

今は、カラーや日日草の姿もちらほら見かけます。

もう夏の花が主役になりつつあるようです。

 

以前は、季節を代表するような色とりどりに咲く花たちばかりに気を取られていたのですが

今年は、ドクダミの白い花が妙に気になります。

道端のあちこちに咲いているのや

おうちの庭の端っこに群生している姿が、気になって

どくだみって、こんなきれいな花だったんだって、思いました。

 

不思議。

 

どくだみなんて、家の裏の、日の当たらないジメっとしたようなところに咲いているイメージだったもので。

おばあちゃんが葉っぱを乾かして、お茶にしていたから知っているけれど

そうでなければ、ほとんど気にも留めていなかったような・・。

 

ところが、今年

妙に気になり始めて、あらためて見てみると、

白い花が、なんともすがすがしく、凛としていていいんです。

他にこびないような潔さも、すごくいい。

こんなにきれいな花だったんだと

この年になって、初めて思って、しばし見とれています。

 

同じ日の読者投稿欄に

お散歩中に見かけた花を写真に撮って

家族ラインで送って、みんなであーだ、コーダ言い合って楽しんでいる

という話が載っていました。

 

その方は、本当は、子供が小さかったころに

こんな風に花の名前を教えてあげられたらよかったのに

あの頃は、毎日の生活で精いっぱいでできなかったというようなことを書いてあって

 

それを読んで、

やっぱり、植物との出会いも、出会うべきタイミングがあるんだなあってことを

改めて思いました。

 

季節ごとに花が咲いていくこと自体、まったく気づきもしなかった時期、私にもあります。

目の前のことで、精いっぱいだったんです。

 

でも、今は

花たちを通して季節の移り変わりに気づき

ずいぶん、癒されています。

 

そして今年は、

足元に咲く、ドクダミの花の美しさにも気づけるようになりました。

 

なんか、ちょっと嬉しい。

 

少しずつだけれど、きちんと成長できているのかなって思います。

 

この年になって今更?

いやいや、この年齢になったからこそ、やっと、です。

 

2020年6月13日どくだみ

コメント

  1. 藤原晶子 より:

    この素敵なドクダミの絵画は、奥薗さんが描かれたんですか〜😍
    心が洗われるようで、とても感動しました。我が家の敷地内には、毎年沢山どくだみかわ咲くけど、お茶にしたら良いんだけどねと思いながら、時はすぎていきます……やはり忙しい日々です。しかし、今年は、ヤマブキが沢山出来たのを頑張って炊きました~😊

    1. 奥薗壽子 より:

      子供の頃から絵を描くのが大好きで
      いまだに下手の横好きで、暇を見つけては描いています。
      ふきもいいですね。
      おばあちゃんちの畑にもたくさんできて、昔は炊きました。
      ある時、おばあちゃんが葉っぱの方も煮たら食べられるんじゃないかと言い出して
      やってみたんだけれど、めちゃめちゃ苦くて、心が折れたことを懐かしく思い出しました。
      家で出来たものを料理するのって、いいですね。うらやましいです。

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