でいりいおくじょのBLOG

2012.05.23

減塩焼きそば

以前、このでいりいおくじょので書いていた焼きそば
なんかも試作して完成したやつですが
昨日の家庭の医学で放送になった減塩焼きそばがそれでした。
麺類が減塩しにくい理由はいくつかあって
まずは、食べ慣れた味というものがそもそも塩分量が高い場合が多く
食べ慣れた味をなかなか変えられないことが1つ。
そして、焼きそばとかうどんとかスパゲテイーとかって
割と手軽に作れるスピード料理だから
いちいち調味料とかを計って作る習慣がないから
自分の舌とか手加減を目安にして作ることが多く
もし濃いめだったとしても、
それを客観的に見たり修正しようと思う機会ってない場合が多いと思うんです。
 
加えて、麺類って
麺自体に塩分を含んでいるので
なんにも味付けしなくても0.6g~1gくらいの塩分を口にしているんですね。
 
 
今回基準になったのは
毎日の食事のカロリーガイド
(女子栄養大学出版部)
という本に載っている焼きそばで、
それによると塩分量3.4g
 
この3.4gの焼きそばというのがどれくらいの味かというと
3玉100円くらいで、粉末ソースまでついて売っている焼きそばがありますよね
あの焼きそばを、あの天府の粉末ソースだけで味付けて焼きそばを作った場合
この塩分量になるんです。
 
でも、普通は、野菜や肉を入れた後
粉末ソースだけだと物足りなくて、
醤油とかソースとかマヨネーズとか足したりしませんか?
そうすると、すぐに一食4~5gくらいの塩分量になってしまい
更に、ちくわとか紅しょうがとかを入れたら
あっという間に6~7gくらい塩分量になるのです。
 
だから番組の中で、ゲストの皆さんが作られた焼きそばの塩分量が
5g前後くらいになっていましたが
それは決して、味が濃いわけではなく
普通の家庭で食べられている、普通の焼きそばの味付けにすると
それくらいの塩分量になってしまうのです。
 
そういう状況の中で
今回私に課された課題は
一食の塩分量、2.5g以下で
更に、味覚障害を予防する亜鉛を同時にとれる焼きそば
 
3.5gの塩分量の焼きそばでも
正直、かなり薄味で、
これが普通に家庭で作られていたら
かなり減塩の意識は高いといえる数字なのに
 
それよりさらに少ない2.5g
これは、結構きついです。
 
中華麺1玉に含まれる塩分量が0.6gですから
それを差し引くと
調味料で使える塩分量は1.9g
 
醤油大さじ1の塩分量が2.6ですから
醤油だと大さじ3分の2しか使えない計算です。
 
 詳しくは、番組HPなどでご覧頂きたいのですが、
 
何回も試行錯誤を繰り返したおかげで
なんとかクリアーでき
私が目指している、舌を騙して味を感じさせる方法を駆使して
薄味でも物足りなさのない焼きそばが完成したのではないかと自負しています。
 
この減塩焼きそばも、是非作ってみていただきたいのですが
まずは、こういう焼きそばのような作り慣れた料理でも
計量スプーンをつかってソースを入れてみて
自分がどれくらいの量を使っているのかを知るっていうところから
はじめて見て下さい。
 
なんとなく、自分は薄味だから、という思い込みはすて
実際に口にしている塩分量を知ることが
健康な減塩生活のスタートだと思うんです。

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