でいりいおくじょのBLOG

2016.04.22

春雨入り餃子

今日は、家庭の医学のスタジオ収録。

この番組で、私の料理のところは

キッチンスタジオで料理を作っている料理収録と
 

そのVTRを見て、実際に食べてもらうスタジオ収録と、2回収録があります。

料理収録は、もう私のレシピの完成度がすべてなので

まずレシピが出来上がるのか、から始まって

果たして、皆さんの舌に合うものが出来上がっているのかというところまで

収録ぎりぎりまでレシピをチェックして、手直ししたりして、

収録が終わるまで、かなりドキドキです。
 

一方、スタジオ収録のほうは

もう料理撮影も、レシピも完成した後なので

もう今更じたばたしてもしょうがないとはわかっているのですが

それでも、スタジオで、たけしさんやゲストの方に食べていただくのは

何回やらせてもらっても、緊張します。
 

いや、実際、たけしさんも、ゲストの皆さんも

皆さん本当にやさしいので

まずそうに召し上がる、なんてことは絶対ないのですが

それでも、本当においしく食べてもらいたいと思う気持ちが強すぎて

どうかなあ、無理においしそうな顔をされていないかなあと心配になるのです。
 

でも、今日も、本当に和やかな空気の中で、おいしく食べていただけたので

ほっと一安心。
 

それにしても、今回もまた、私にはもったいなすぎるほどの幸せな時間でした。
 

でも、これを当たり前と思わないで

感謝する気持ちを忘れないで

もっともっと、努力せねばと、思った次第。
 

人は、自分を認めてもらうことで

自信と、前に進み続ける力をもらい

やさしさと温かさに守られることで

逆に、謙虚な気持ちを持ち続けさせてもらえるのだと思います。
 

私、まだまだ頑張れるし

もっともっと、精進せねば。
 

感謝を伝えるには、これしかないと思っています。
 

さてさて

こんな幸せな気持ちの日の夕飯。

テンションも上がっているので

その勢いに乗って、今日はドーンと豪快に餃子です!!
 

昔、中国に住んでいる友人が

現地で食べる春雨入りの餃子が感動するくらいおいしかった

という話を聞いたことがあったのだけれど
 

その時は、ふーん、春雨入りかあ・・・・と思っただけで

おいしそうだなとは思ったけれど、春雨が入ることで何がおいしいのかさっぱり想像ができなかったのです。
 

で、春雨入りの餃子のことなんて、その後20年以上、思い出したこともなかったのですが

先日、おいしいと評判のお店で餃子を食べたら

その餃子に春雨が入っていて

そのおいしさにびっくり。
 

なんで、この餃子、こんなにおいしいんだろうと考えているうちに

あの時の友人の言葉を突然思い出し

同時に、なぜ、春雨が入るとおいしいかの謎が、頭の中でみるみる解けていったのでした。
 

つまり、春雨の性質を考えるとき

春雨って、スープを吸い、他の食材に絡まることで、うまみと味を全体にいきわたらせる働きがありますよね。
 

ということは、つまり、細かく切った春雨を加えることで

おいしい肉汁を春雨が吸って、肉だねをもっちり柔らかくしてくれる!!

たぶん、そのお店の餃子は、うまみたっぷりのスープをひき肉にたっぷり混ぜ

かなりタプタプにしておいたところに春雨を加え、スープを吸わせたのではと思うのです。
 

なので、一口食べれば、小籠包並みに、うまみたっぷりの肉汁が口いっぱいに広がり

さらには、肉だねもとってもみずみずしくて柔らかい。

それは、野菜で増量した柔らかさとは違う、もっともっちり柔らかく

さらに、うまみの強い味わいになっているのです。
 

そこで、今日の我が家の餃子は、

ねぎのみじん切りとしょうがとひき肉を混ぜ混ぜしたところに、

紹興酒をたっぷり加えて肉だねをかなりゆるゆるにし、

戻した春雨と砕いた干しシイタケを入れて、この水分を吸わせてみました。
 

本当は、チキンスープストックなどがあれば、それをたっぷり加えたいところですが

そういうスープを常備しているほど、マメじゃないので

スープの代わりに紹興酒をたっぷり入れてみたというわけ。
 

下戸の私が言うのもなんですが

紹興酒って、食材のうまみをグーッと引き出してくれて

複雑な味わいにしてくれる気がしていて
 

それは、日本酒よりもはるかに、料理と調和して、おいしさを引き出すように思うのです。
 

以前見た

「しあわせのかおり」

という映画の中で、藤竜也さん演じる中国人シェフの作るものすごくおいしい餃子の隠し味が

大量に入れる紹興酒だったので

それを思い出して、真似してみたのです。
 

そうして出来上がったのがこれ。
 
 

レシピに落とし込むには、まだまだ改良の余地がありますが

こうやって、餃子にアレンジを加え変化させて

長い時間をかけて、少しずつ我が家の餃子の味を完成させていくのって、

なんだかいいなと思います。
 

そうやって、自分もまた、少しずつ変化し、成長できていく気がしているのです。
 

ちなみに、餃子の皮に包み切れなかった肉だねは

丸めてスープに。
 
 

おまけのスープですが、これもまたおいしいものです。

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