でいりいおくじょのBLOG

2020.06.20

人生で一番まずかったもの

昨日読んだ玉村豊男さんの本の中に

これまでに食べた一番おいしくなかったものの話が合って

(玉村さんはラクダのハムだそうです)

 

本の中にも書いてあったんだけれど

おいしかったものは、結構話題にするのに

まずかったものは、あまり言わないですよね。

 

それで

あらためて、これまでの人生で一番まずかったものを思い出してみることにしました。

 

でも、まあ、いろいろ試作して

ありえない組み合わせとかも試してみたりして

けっこうやらかしているので

まずいものは、知っているほうだと思います。

(かの開高健さんは、まずいものを知らずして、うまいものを語れないとおっしゃっている)

 

でも、あれだけは二度と食べたくないなあというほど、まずかったものは…と考えると

 

自分で料理した豚のレバーですかね。

 

20数年、東京に来たての頃

おどいたのは、豚のレバーが普通にスーパーで売られていたこと。

今はもう、スーパーで豚レバーを見かけることはなくなりましたが

20数年前は、普通に売っていたんです。

 

関西人の私は、レバーと言えば鶏レバーで

焼肉屋さんに行けば牛レバーも食べますが

家で料理するのは、鶏レバーです。

 

正直、それまで豚レバーを見たことも、食べたこともなかった。

 

でも、料理本なんかで、レバニラ炒めのレシピを見ると

豚レバーを使っているレシピも結構ある。

 

なんで豚レバーなんだ?と思っていた謎が

東京に来て初めて解けた瞬間でした。

 

で、

豚レバーを料理したことも、食べたこともないけれど、

レバーはレバーだし

何事も挑戦だ!!!と思って、レバニラ炒めを作ってみたのです。

 

20数年前の私、攻めてました。

 

ところがです。

 

出来上がったものは

ものすごくまずく

あまりのまずさに卒倒しそうになりました。

今思い出しても、吐きそうになるくらい

本当に、自分の人生の中で一番といえるくらいまずかった。

 

調理法じゃないんですよ、

レバーそのものが、めちゃめちゃ臭くて

 

たとえて言うならば

掃除されていない駅のトイレみたいな匂いがする。

 

アンモニアと、何かその手の臭いにおいが混ざったような感じ。

 

で、そこから牛乳につけてみたり、下茹でしてみたり

生姜やニンニクを大量にまぶしてみたり、

いろんなことをやってみたけれど

レバーそのものの匂いがどうしても消えない。

 

それで、これは鮮度の問題なのかもと思い

近所の肉屋さんに行ってレバーを買い

ついでに、料理方法を聞いてみたんです。

 

そうしたら、においを出す腺だったか脂肪だったかを

きれいに取り除く、下処理が決め手だと言われたんです。

しかも、それは、素人ではなかなか難しいと。

 

たしかに、丁寧にした処理されたのを料理して

丁寧に、下処理をしてく臭みを抜いたら

何とか食べられるくらいまでにはなった。

 

そういえば、ラムチョップを料理したときも

同じようなことがあって

ラムチョップも、脂の処理をきちんとしないと、

仕上がりが、ものすごーく臭くなるんですよね。

 

この後、もう少し、臭みの抜き方やら、料理法やらを研究すればよかったんだけれど

レバーは鶏でいいと、心の中でもう一人私が言い

心の声に従った結果、それっきりになりました。

 

つらつらと、昔の失敗を書いてしまいましたが

そんなわけで

ここ10年以上、家で豚レバー料理を、全く作っていません。

なので、豚レバーが、今、肉屋さんで手に入るのかも

ちょっとわからないくらいの状況です。

 

これでいいのか、料理研究家…。

 

でもまあ、鶏レバーがあれば、私は充分かな。

料理も簡単だしね。

 

2020年6月19日まずい

コメント

  1. 青い料理人 より:

    東京で外食一辺倒の頃、栄養だと思って食べてた レバニラ炒め。
    レバーが入ってなかったら、もっと美味しいのに、と思ってました。
    アレ、豚だったのでしょうか!

    人生で一番まずかったもので、「一番」に思い出したのは、小学校の給食で出た、「温かい人参ジャム」です。
    給食は大好きで、いつも昼が楽しみでした。

       そこへ
            ある日 

                    奴がやってきたのです 。。

    紅色の ヌルヌルした 泥々。
    加えた甘みが、人参の尖ったあの野菜臭と混ざりあう、この世のものとは思えない 匂いと味。
    それが、出来たての温かさで、一層 モア ~ ~ と、口の中から鼻の先まで支配して、
    文字どおり じゃなくて、奥薗先生の絵どおり、吐き気がして、鼻をつまんで、何とか飲み込みました・苦!
    給食のおかずを残したのは、後にも先にも、その一度だけ。

    給食は、学校内の施設で作られていました。
    後日、「給食のおばさん」に感謝の作文を書く授業がありました。
    皆んなは、いつもありがとうございます って。
    私は、人参ジャムは、「 ゲー が出そうでした 」と、二度と作らないように、お願いを書きました。

    すると、先生、何を思ったか、校内放送の作文朗読の一つに、私のを選んだのでした。
    ちょっと気が引けながら、マイクに向かって読み上げたのでした。
    おかげで、中学を卒業するまで、奴が現れることはありませんでした。

    人参を美味しく食べるためにと、工夫してくださったと思うのですが、
    意図と現実が見事に乖離した傑作!?といえましょう  nante。

    1. 奥薗壽子 より:

      温かい人参ジャム!!!!
      大体、想像できる…。
      甘くしておけば、子供は喜んで食べるって、大人は考えがちですが
      私の経験では、人参を砂糖で甘く煮たのは、げろげろしている子供は多い気がする。
      ああああ~~~~~っ、給食には、人には言えない思い出がありますね、実は私も‥うっ・・・。

  2. カナダで日本食 より:

    まずい食べ物の特集は面白く拝読させていただきました。

    私は東京出身で同じく東京出身の父が豚レバーが好きで良くレバニラを作ってくれましたが、全く不味く、口に入れた瞬間に「おえっ」となる食べ物でした。その度に食事のマナーで怒られましたので、鼻で息を吸わない様にモグモグして食べる方法を学びました。幼い頃から香りの強い食べ物がダメで、パクチーやレバー、開封2日後のキムチや塩辛と言った独特な臭いのある物は苦手でした。レバー好きの方は大体この辺の食べ物がお好きな様で。。。

    高校生のある時、渋谷に鳥竹という焼き鳥屋があってそこで初めて鳥のミディアムレアレバー丼を食べて、臭みがなくとろけるような味と食感にレバーにもこんなに美味しいものがあるのか、と思った事がありました。

    それから15年以上レバーとはお付き合いなくカナダで過ごしてきましたが、いつもお世話になっているレストランのオーナーがどこかしらから豚のモツを手に入れてきてお裾分けでレバーをくだすったんで、せっかくなんで色々と考えながら臭みを抜いてみました。

    塩揉みから塩漬け、水で塩抜きをした後、塩を振りかけたレバーを日本酒で一晩漬け込み、それを今度は醤油味醂生姜のタレに漬け込んで、それを唐揚げに。

    揚げたてはなんとか食べれましたが、美味しいかと聞かれれば、普通。やや不味い。しかし面白かったのが、揚げた後1日冷蔵庫に置いておいたところ臭みが消えて、洋食のパテに近い食感と味になりました。恐らく揚げたての時点ではまだ血液の残留分が鼻についたんだと思います。今度レバーが手に入ったら洋食にしようと思います。

    どちらにせよ、豚レバーは良薬口に苦しの域を脱しない食べ物と言うレベルの食べ物かなと思っています。あえて手間をかけるなら他にもっと良い食事がありますからね。

    1. 奥薗壽子 より:

      読んでいただいて、ありがとうございます。
      豚レバー、やっぱりだめですか。
      やっぱり、小さいころから、慣れ親しんでないとダメなんですかねえ。
      でも、上げた後一晩おくと臭みが消えたというのは、とっても興味深いです。
      なんでだろう~~???
      でも、やっぱり、レバーなら、私は鶏の方がいいかな。

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