でいりいおくじょのBLOG

2021.05.18

映画日記「The Taste of Nature 世界で一番おいしいチョコレートの作り方」

チョコレートが好きで

おやつとして楽しむのはもちろんなんですが

 

カカオ含有量の多いチョコレートが体にいいので

もう、何年も前から、カカオ70%のチョコレートを常備して

毎日ちょこちょこ食べています。

 

カカオ含有量の多いチョコレートは

最初食べにくかったんですが

食べ始めると、カカオの味がよくわかり

これはこれですごくおいしいものです。

 

しかも、いろんなのを食べ比べると

それぞれにカカオの味が違うのもわかるようになり

奥深い世界だなあっと思うようになりました。

 

たまにミルクチョコレートなんかを食べると

口どけよく、クリーミーでおいしいなと思うけれど

(これはぜいたく品だわ、って思う)

やっぱり、カカオの味を楽しめるチョコレートの方が私は好きです。

 

Bean to Bar

 

というチョコレートの製法があるというのを知ったのは

もう何年も前です。

 

カカオ豆から、すべて手作りで作られるチョコレートの事。

 

ちょっと話題になったりしたこともあって

その当時

いろいろ買って食べ比べたりもしました。

 

 

そんなことを思い出しながら見たのがこの映画

 

「The Taste of Nature」

 

中目黒に実際にあるチョコレートショップのご主人が

 

なぜ、ビーン トウー バーをやろうとしたのか

というところから始まり

 

アフリカにわたって

野菜のカカオを使ったチョコレートを

現地の人たちと一緒に作るプロジェクトを立ち上げようとするドクメンタり―映画です。

 

実際

カカオがどんな風にジャングルの中で育っているのか

全く知らなかったので

まず、そこから知れたのがよかったです。

 

ラグビーボウルのようなカカオが木になって

それを斧で割ると

中から、白い葡萄みたいな形状のものが出てくるんです。

 

ソレはそのまま食べられるようで(カカオってフルーツなんですって!!)

ライチみたいな味がするのだとか

 

それを2段階で発酵させて

果肉を取り除き、種だけにしたもの、それがカカオ。

 

カカオをするつぶして、砂糖を加えて練ったのがチョコレートです。

 

チョコレートの製造過程を知れたことだけでも

この映画を見てよかったと思えました。

 

で、

 

野生でも、カカオは育つけれど

それを一つのビジネスとして成立させるためには

それを、計画的に栽培し

収量を上げる必要があります。

 

また、収穫したカカオは、

キチンとした温度管理の下で発酵させる必要があります。

 

そうして、残った種を、きちんと乾かしたもの

それが、チョコレートの原料になります。

 

子の一つ一つの工程を、きちんとやらねば製品として成立しません。

 

それが、果たしてできるのか。

 

日本とアフリカでは

民族性も、生活習慣も、価値観も違います。

 

カカオが育っているところって

本当に、車もないような原始的な暮らしをしている場所なので

そんな几帳面に、発酵させたり、乾かしたり

日本人の感覚を押し付けられるような状況ではないのです。

 

これを見たとき、

以前、本で読みドラマも見た“ナイル―パーチ”のことを思い出しました。

 

アマゾンに住む肉食魚で

 

白三坂として、日本に輸入しようとするんだけれど

手でこいでいるカヌーに乗って魚を捕るような原始的な漁のやり方では

日本の商社のビジネススケールとあわないんです。

 

けれど、そこに、日本の機械を持ち込んだとして

それでいいのかという話なんですね。

 

そこにはそこの生態系がある。人間も含めて

 

お金が欲しい、お金があれば豊かになる

それはそうかもしれないけれど

そればかりに目を向けると、失うもの、壊してしまうものがたくさんある。

 

そんなナイルパーチの話と

カカオとが、ちょっとかぶってしまいました。

 

現地の人の暮らしを豊かにしつつ

自然も壊さず

みんながハッピーになれる方法が

おそらく、今もまた模索されているのだと思います。

 

私がチョコレートを買うたびに、

その中からいくばくかのお金が寄付され

カカオや自然を守るために使われている大手のチョコレートメーカーもあります。

 

たかがチョコレートですが、。

一粒のチョコレートで、自分と世界がつながっているのかと思うと

なんか、チョコレートがもっと好きになります。

 

見てよかったなあと思えるドキュメンタリーでした。

2021年5月17日チョコレート

コメント

  1. ぶんすけ より:

    以前、bean to barチョコレートを食べたときの感動を思い出し、興味を持って見てみました。
    チョコレートにまつわる、決して甘くない現実があるのですね。
    bean to barチョコレートって美味しいけど高いなーと思っていました。
    でもこの映画を見るとカカオを育てる人を含めてみんなが幸せになるのであれば、宣伝費やデザイン費もあるのかもしれませんが、決して高すぎることはないのでしょうね。
    チョコレートにかぎらず、食べ物はそれなりに手間と時間をかけているのであれば、それなりの価格になる、そしてその逆も(安すぎるものはどこかで無理をしている)あたりまえかもしれませんが、そんなことに思いを巡らすよいきっかけとなりました。
    こちらのチョコレートもいつかたべてみたい!と思います。

    1. 奥薗壽子 より:

      みて下さって、ありがとうございます。
      このドキュメンタリーは、いろんなことを考えました。

      良いチョコレートを作ることと
      ビジネスとして成功すること
      経済によって、得るもの、失うもの
      豊かになるって、どういうことなのか。

      いろんなことが、うまくバランスよくいけばいいのだけれど
      なかなかそれは難しかったりするんですね。
      そればたぶん、チョコレートだけの事ではないと思うんだけれど
      チョコレートを通して、少し世界を見せてもらった感じです。

      それはそれとして
      中目黒にあるお店に行ってみたいです。

  2. 野ばら より:

    私もチョコレート大好きです!
    以前、TVのドキュメンタリー番組で、アフリカで学校へも通わずカカオ豆を取る兄弟のことを観ました。
    子どもを雇うのは低賃金で雇えるからだそうです。印象に残ったのは、その兄弟が自分たちが収穫しているカカオ豆が何になるのか知らなかった事・・・チョコレートを食べた事がなかったことです。本当に驚きました。
    2人は小学低学年位のキラキラした眼の笑顔がかわいい男の子たちでした。チョコレートを食べさせたら喜ぶだろうなぁと思ったのを覚えています。
    買い物の時に、フェアトレード商品を意識するようになったきっかけでした。
    今回の「でいりぃ~」すごく興味深く読ませていただきました。映画も観てみたいです。中目黒のお店も行ってみたいです。

    チョコレートの映画と言えば、ジュリエット・ビノシュ主演の「ショコラ」おすすめです!

    1. 奥薗壽子 より:

      コメントありがとうございます。
      私もチョコレートが大好きで、チョコレートに関することは気になってしまいます。
      このドキュメンタリーも、本当に興味深く、また、いろんなことを考えさせられました。
      映画「ショコラ」見たことがあります。
      来れもまた、いろんなことがを考えさせられるいい映画でした。
      チョコレートは奥が深いですね。

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