でいりいおくじょのBLOG

2013.03.25

計量スプーンについて

計量カップの話が出た所で
計量スプーンについても一言。
料理研究家というと
いろんな調理道具をたくさん持っていて
台所にもびっしりそういうものが並べられているイメージがあるかもしれませんが
うちの台所は、本当に物が少なくて
初めてうちの台所を見る人は
これだけですか?とびっくりされることもしばしば。
 
そうは言っても
ずっと前は、いろんな道具の使い心地を知りたくて
手当り次第に買いまくり、これはいいとか、これはダメだとか、
ってやってた時期もあるのですが
 
今はもう、自分の好きなものだけに絞り
そうなると必要以上にものを持ちたいと思わなくなり
むしろ、無いほうが片付けも掃除も楽でいいわ、と思っています。
 
そんな私ですが、絶対これだけはたくさん持っていたほうがいいと思うものがあって
それは計量スプーンです。
 
鍋類は料理しては、洗いながら使いまわす方が
結局、最終的な所で洗い物が少なくなっていいとは思うのですが
 
計量スプーンに関しては
汚れたらどんどん新しいのに変えていくほうが断然料理の効率がいいです。
たまに計量スプーンが1組しかないようなキッチンスタジオで撮影をすると
醤油を計っては洗い、味噌を洗っては洗いしなくてはいけなくて
もう、それだけでとんでもなく時間がかかることがあります。
 
うちの台所では6組ほどの計量スプーンが次ぐに使えるように出してあって
それ以外に、砂糖や塩、片栗粉の入れ物の中にも入っています。
まあ、普通はこんなにたくさんはいらないかもしれませんが
でも、多めにある方が絶対料理のスピードがアップできると思います。
 
ちなみに
大さじは15ml 
小さじは5ml
 
最近はいろんなサイズが一組になっている計量スプーンもあって
一番小さいのが小さじだとは限らないので
容量を確認してみてくださいね。
 
それから、計量スプーンを選ぶ時のポイントは
スプーンの形です。
深さがなくて浅いのではなく、深みのあるのを選んだほうがいいです。
そうでないと、1/2とか1/3とかって、測りにくいと思うんですよね。
 
あっ、もしかしたら、計量スプーンなんて、あまり使わないから
なんでもいいんじゃないのと思っている人がいるかもしれないので一言。
 
計量スプーンを使う理由は
例えば、レシピ通りに料理を再現するため、ということもあります。
それは、ひとつの理由ではありますが
 
自分の使った調味料の量を知ることによって
自分がどれだけの塩分をとっているか
どれくらい調味料を入れたら、どれくらいの味になるのかを
知るためだと私は思っています。
 
適当に調味料を入れて自分好みに作った味が
果たして濃いのか薄いのか
自分は薄味だと思っていたものが
計量して計ってみると、思ったよりたくさんの醤油を入れていた、なんてことは
おそらくあると思います。
 
健康のために、減塩は最も大切なことの一つで
ほんの少し塩分を減らすだけでも、毎日の積み重ねを考えると
大きな改善になるはず。
 
そのために、まず自分の口にしている塩分量を
ざっくりでいいから把握すること
 
醤油大さじ1の塩分量は約2.6g
味噌 大さじ1で約2.2~2.3g
塩  小さじ1 で約6g
オイスターソース 大さじ1 で約2.3g
ポン酢醤油 大さじ1で 約1.3g
 
今日、料理に使った塩分量をざっくり計算して
食べた人数分で割れば、一人分の塩分量がアバウトですが、割り出せます。
 
漠然と塩分を減らそうと考えるより
ざっくりとでも、自分のとっている塩分量を計算して把握し
ちょっとずつでも減らしていこうと思うことのほうが
小さくても具体的な一歩だと思うのです。

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