家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
NHK100分de名著「谷川俊太郎詩集」
が始まりました。
全4回見終わってから感想を書こうと思ったんだけれど
1回目の放送を見たら
いろいろ思うことがあふれてきて
もう、書かずにはおれない感じです。
ちょうど一年前に、詩の講座を受講し始めて
その時、講座の中でたくさんの谷川さんの言葉に触れたんです。
どの詩も、どの詩も
何か響くものがあって、
何がいいか分からないし
詩のことなんか、何もわからないのだけれど
何か深いところが
震えたり、温かくなったり、ワクワクしたりしたんです。
詩っていいなぁって本当に思った。
そしたら
なんか私も書けるかなぁなんて思えて
なんかわからないんだけれど、書きたくなってきたのです。
今思えば、やっぱり谷川さんってすごいなあ。
詩をものすごく楽しいって思わせたり
自分も書いてみたいと思わせたり
まんまと谷川さんのペースに巻き込まれたって感じ。
あの頃(ほんの一年前!)は、
あんなに詩が大好きだったのに
今は、詩を読むと、苦しくて、悲しくて
ちっとも楽しくなくて
詩が大嫌いになっている。
一体、何が変わったんだろう?
今回の放送を見ながら、そんなことを思いました。
番組の中で、朗読された詩は
全部素晴らしく
全部好きでした。
特に
「愛」という画家のパウルクレーにささげるために書かれた詩
これ、本当に大好きで
ノートに書き写して
毎日、何度も何度も読み返し
挙句の果てに、紙に書いて壁に貼ったりしたのを思い出しました。
久しぶりに読んでもやっぱりいい。
ああ、なんだ
わたしの中に、まだ詩を読んで
普通に、いいなって思える気持ち、残っていたんだな。
普通に、じわっと沁みたりしている。
そのことが、なんだかとても、うれしかったのでした。
コメント
『100分de名著』私も見ました。
若松英輔さんの
「ゆっくりと声に出して読む」という言葉、納得です
谷川さんの詩たくさんありますが私も声に出し、ゆっくり読んでみようと思いました
谷川俊太郎さんという存在は、わたしの青春の一部です。谷川さんの詩って、リズム感とテンポに溢れた心地よい音楽みたいで大好きでした。
学生時代、クラブの先輩が谷川さんに傾倒していて、彼の詩を基にミュージカル詩劇に仕立てました。それを上演するにあたって、ご本人の承諾を得る必要があり、その劇に出演させてもらうわたしも、喫茶店で谷川さんとお話する機会がありました。気さくな方で、劇の上演についても快諾してくださり、良き思い出となりました。ちょっと照れたような笑顔を今でも思い出します。。。