でいりいおくじょのBLOG

2017.05.25

ミュシャ展

今日は、国立新武術間で開催中のミュシャ展に行ってきました。

以前、NHKの「日曜美術館」でやっていたのを見て以来

ずーっと行きたかったのだけれど、なかなか時間が取れず

ようやく今日、行けました。

 

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ミュシャといえば

リアルな植物と、ち密な装飾品で飾られた女性を描いたポスターが有名で

どこかで一度は目にしたことがあると思うのですが

 

今回は、ミュシャが故郷に帰ってから描いた

スラヴ叙事詩が世界で初めて一堂に会するということでと

平日だというのに、ものすごい人でした。

 

スラヴ叙事詩というのは

フランスで人気の絶頂期だった50歳に

故郷のチェコに戻り、スラブ民族の歴史とアイデンテイテイーをテーマに16年もの歳月をかけて描いたもので

これはもう、文句なしに圧巻の迫力。

スラブ民族の、誇り高い精神性や、平和への願いがひしひしと伝わってきました。

 

これらの絵の素晴らしさについては

是非、国立新美術館で見ていただきたいのですが

 

私は、興味を持ったのは、

パリで人気の絶頂期にあった50歳で、故郷に戻り

残りの人生を、自身の民族のための作品を描くことに費やしたというところ。

 

そういう気持ち、わかる…なんていうと、とてもおこがましくて申し訳ないのですが

でも、私も50歳を境に、気持ちに変化が起こってきたのは確かで

レベルは違うけれど、わかる気がするのです。

 

つまり

これまでは、日々家族に食べさせることや

家族の健康、自分の健康を維持するためにせっせと料理を作ってきたのだけれど

 

いや、もちろん、それは大切で、今でもそうなのですが

50歳を過ぎたあたりから

料理というものに、もっと気持ちというか、心が占める割合が大きくなってきて

 

もっと豊かに、ゆっくりと、楽しく生きるために

料理で何ができるのか

そんなことを、すごく考えるようになりました。

 

今一度、料理の原点に帰りたいというか

暮らしの基本を見直したいというか

そんな、気持ちが、スラブ叙事詩から伝わるメッセージと

何か共鳴する感じがしたのでした。

 

ちなみに、絵を見終わって外に出てみるとすっかり夕方。

ふと見ると、国立新美術館の空がとてもきれいで

思わず写真を撮ってしまいました。

 

空がきれいとか

緑が美しいとか

風が気持ちいいとか

そういう、ささやかな幸せを大切に暮らしたいなとすごく思います。

 

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コメント

  1. 馬場ゆう希 より:

    先生、おはようございます。
    久々に、たっぷりと雨降りの朝です。
    植物には恵みの雨ですね。

    美術館とかって、一歩足を踏み入れると、日常とは違った空間が広がっていて、気持ちが落ち着き、色々と考えるとることができますね。

    お寺とかもそう思います。
    広隆寺の弥勒菩薩とか、そこでは嘘のつけない自分の気持ちを引き出される気がします。

    素晴らしい絵画を見た後だから、いつもよりもっと空がきれいに見えたのでしょうね。

    先生、今日も1日健やかにq(^-^q)。

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