でいりいおくじょのBLOG

2017.08.13

紙の月

この前プロフェッショナルという番組に

宮沢りえさんが出ておられたのを見て感銘を受け

東京国際映画祭で最優秀女優賞をとられたという

「紙の月」を見たくなり、やっと見ることができました。

 

角田光代さん原作の「紙の月」は、映画になる前から興味があり

読んでみたいという気持ちもあったのですが

銀行のお金を横領し、不倫相手につぎ込む話というストーリーがちょっと引っかかり

なかなか手に取ることができなかったのです。

 

というのも、昔は、手あたり次第、どんなジャンルの本も読んでいたのですが

最近は、なるべく気持ちよく生活したいという気持ちが強くなり

気持ちのいい、温かい話を意識的に選んでいるんです。

 

でもね、本当は、推理小説も、社会派小説も嫌いじゃないし

角田光代さんは大好きな作家なので

とりあえずDVDを見てみました。

 

詳しい内容は、ネタバレになるので書きませんが

途中、息が詰まりますねえ。

こんなことをしてはいけないと思いながらも

どんどん悪いほうに行ってしまう人っているんですよね。

途中何度も、DVDを止めて、深呼吸しました。

結構、感情移入しやすい人間なので、もうしんどくてしんどくて、過呼吸になりそうでした。

 

でもね、主人公梅澤梨花が

自分縛り付けていた道徳心や規律といったものを解き放ち

自由になるにつれて、女性として明るく美しくなっていく様は

背徳でありながら、どこかでうらやましくもありました。

 

あれもダメ、これもダメっていう自分の中の決まりを全部取り払って

なんでも自由にできるとしたら

自分だったら何をするだろう。

 

あのセリフは、見終わった後、一番心に残りました。

 

梅澤梨花の上司の女性は徹夜だといいました。

明日の仕事に響くから今まで一度もやったことがないと。

定年になったらやってみようかと。

 

私も似たようなものです。

 

私は、一日家事を何にもせず

ぼーっと庭を見てお茶を飲み、それに飽きたら本を読んでDVDを見て

24時間、すべての時間を自分のためだけに使ってみたい。

そういうの、梅澤梨花のような女性から見れば、みじめな人間に見えるのかもしれないけれど。

 

結局

あれもしたい、これもしたい、でもできないーってことがたくさんあって

ああ、窮屈だなーって思いながら日々暮らしながら

たまにふぁーっと息抜きをする

それくらいの、殻の破り方が一番幸せなのかもね。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この子はいつもお気楽です。

コメント

  1. Yu-Ki より:

    先生、おはようございます。

    お誕生日おめでとうございます‼。
    先生にとって、素敵な毎日でありますように。

    まさに、ふぁ~って、こんな感じで息抜き、気持ち良さそうですね。
    何でも自由にできるってなったら、自分も何をするんだろうなぁ……。
    考えない方がいいのかな(笑)。

    先生、今日も1日健やかにq(^-^q)。

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