でいりいおくじょのBLOG

2018.05.27

家庭料理研究家であり続けること

昨日、オンとオフの話を書いて

オフの方の話ばかりになってしまったので

料理研究家として、なーんかやる気ない感じになってしまったかもしれないと思ったので

料理の話を少し補足させてください。

 

死ぬまで家庭料理研究家でい続けたい

これは、昔も今も、ずーっと変わらないことです。

 

ただ、料理の仕事のやり方として

若い頃と今と、更にはこれから先

ずーっと同じようには続けられないし、

同じようにやっていたのではだめだと思っているのです。

 

というのも、

昔は家族のために毎日毎日料理を作らなければならなくて

仕事と家庭の両立とか

子供の好き嫌いとどう向き合うかとか

無理なくお弁当作りを続けるにはどうすればいいかとか

目の前に山積みになったいろんなテーマに向かって、日々試行錯誤していました。

だからこそ、大量にレシピを考え続けることに、自分にとってもリアリテイーがあったのです。

 

言い換えれば、朝、昼、晩のご飯を中心に暮らしが回っていて

とにかく、作って食べさせなければ暮らしが成り立たなかったことが

家庭料理研究家としてのモチベーションでした。

 

ところが、家族がそれぞれ自立した今は

家族それぞれに生活リズムができ

家族としての時間の流れは大きく変わりました。

もちろん、それでも日々、家族や自分のためにご飯を作っていますが。

 

ご飯を中心に暮らしが回っているのではなく

暮らしがあって、その中の一部として食事があるっていう感じに変化したのです。

 

そうなると、料理を考える時に、

(もちろん、レシピも大切ではありますが)

もっと俯瞰で料理を見ることも大事なんじゃないかと思い始めたんです。

レシピだけじゃない、もっと大きな概念みたいなものとして

料理をとらえたいと。

 

そのために、

うちに向いていた視野を、大きく外に向けて

もっと広い視野で生活を見たいとおもうようになったんです。

 

生活があって、その先に料理がある。

 

順番として、そんな感じで暮らしてみたとき

料理はどんなふうに見えるのか

そこに、今、すごく興味があるのです。

 

料理ありきで生活があるのではなく、

生活ありきで料理がある。

 

外に出て、今まで見たこともない景色をもっともっと見てみたいのです。

今まで行ったことのない場所にいき、やったことのないことをやって

そんな暮らしの中で、何を作り、何を食べるのか

どんな風に料理に向き合うのかを知りたいと思っているのです。

 

それが、一生家庭料理研究家であり続けるために

どうしても向き合わないといけない大事なことだと、今は思っています

 

IMG_5580

 

コメント

  1. Yu-ki より:

    先生、おはようございます。

    “変わる”、“変える”のも勇気ですね‼️。

    それでも、料理が好きなことには変わらない。

    先生、今日も一日健やかにq(^-^q)。

    1. 奥薗壽子 より:

      変わろうとしなくても、変わっていくものもありますね。

  2. YOUKO より:

    家族のかたちも自分自身もどんどん変化していきますね。
    奥薗先生の「子育てごはん」「子育ておやつ」で育ててきた娘たちも,もうすぐ独立で,来春には50代夫婦の二人暮らしになります。
    今度は50代・60代にあった家庭料理もどんどん提案してほしいなと思っています。

    1. 奥薗壽子 より:

      了解です。今の自分の、リアルな料理を提案できればと思っています。

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