でいりいおくじょのBLOG

2018.05.26

オンとオフ

今、働き方改革が叫ばれていて

残業を減らし、効率よく仕事をして、きちんと休むことが推奨されていますね。

 

けれど、お勤めではなく、フリーで働いている人間にとっては

残業とか休み、というルールがないので

これがなかなか難しい。

 

例えば、家庭料理研究家にとっては

家庭料理を作ることは、仕事なんだけれど、生活の一部でもあり

賃金の発生する労働でありながら、そうでもない部分もある。

パンっときれいに分けられないんです。

 

それでも、私にとって仕事は楽しいし、生きがいでもあるので

オンもオフもない生活でも仕方ないのかなと思っていたのですが

 

ここへきて、ちょっと待って…と思ったのは

これから年を取って、体力も気力も落ちていくときに

ずーっと、このままではやっていけないんじゃないかと思ったから。

 

上手に休みながら、細く長―く料理研究家であり続けること

それもまた、大事だなあと思ったのです。

 

とは言え、普段の生活の中で今日はお休み、っていうのがなかなか難しいので

仕事をしない環境を強制的に作るしかなく

どうしたらいいかと、いろいろ考えた結果

大好きな京都に出かけることで、オフの時間を作ろうと思いました。

 

京都に行けば、料理や洗濯、虎之助の世話、いろんなことから解放される。

東京と京都で、オンとオフをうまく切り替えることで、

仕事も、プライベートも、充実できるはずだと思ったのです。

 

幸せなことに、家族がフォローもしてくれます。

それで去年あたりから、実験的に少しずつ試してきたのですが

今年は、それをもう少し本格的に行動に移しています。

 

かつて、料理研究家になるために東京に出てきたとき

「なぜ東京なのか」という父の質問に

「京都では、料理研究家の仕事ができない」と答えた私

20年以上前のことです。

あの当時はネットも、ツイッターも、フェイスブックもなかったので仕方なかったのです

あの時、

「自分の故郷を顧みないやつにロクなやつはおらん」

と父親が激怒したんです。

 

もう、その父はいないけれど

父に胸を張って伝えたいのです。

東京で一生懸命料理研究家をやらせてもらったおかげで、

これからの人生は、京都のためにも使わせてもらいたいと思っているよと。

 

京都人の密かな愉しみというドラマがあるのですが

その中で、他の地域から京都の大学に来て、また故郷に戻る人に

また、いつかたま京都に遊びに来ることも、京都への恩返しだというようなことを言っているシーンがあって

いま、まさに、それです。

 

東京に住んでいても、折に触れて京都に帰ってくる

京都の良さを周りの人たちに伝える

それがまさに、京都に対する恩返しのスタートだと。

 

そんなわけで、これからまた、京都についていろいろ書くことが多くなると思いますが

どうぞ、おおらかな気持ちでお付き合いいただければ嬉しいです。

 

IMG_6370

虎之助も頑張るのだ!!

 

コメント

  1. Yu-ki より:

    先生、おはようございます。

    何かを悟られたのでしょうか✨。

    恐縮ですが、私は京都好きなので大歓迎です。

    先生、今日も一日健やかにq(^-^q)。

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