でいりいおくじょのBLOG

2019.11.22

読書日記「一億三千万人のための小説教室」

最近私が夢中になっている人

高橋源一郎さんの

「一億三千万人のための小説教室」(岩波新書)

を読みました。

 

高橋源一郎さんの書かれるものは

言葉がシンプルでわかりやすくい

本当に小学生でも読めると思います。

 

なのに、いったん読み始めると、

なんだかわからないうちに、どんどん深みにはまって

気が付いたら、どっぷり高橋さんの世界の中にいて

深―いところにある、何かとっても大切なものに触れることができるんです。

 

今回もそう。

 

この本は、

高橋さんが“ようこそ先輩”というNHKの番組に出演されて(この番組大好きです)

小学生に小説の書き方を教えられた2日間の授業を

小学生だけでなく、すべての人に向けて書き直された本です。

 

でも、小説の書き方とか、小説とは何かとかが書いてある

いわゆる、一般的な、文章教室的な本とは全く違います。

 

そんなものを読んだって、小説は書けないって、最初から高橋節炸裂!!

いいわ~。

 

小説を書くための、最初のカギ

何も書き始めてていないことをじっくり楽しむ

全てはここから始まります

 

その次は、

最初の一行はできるだけ我慢して、遅く始めなければならない

 

こんな風に、小説を前段階の話からどんどん進んでいくんです。

 

この高橋さんのレッスンを読み進めていくうちに

 

私は、料理も、小説につながっているなあって思いました(最終到達点が小説でなくてスイマセン)

 

私自身小説が大好きなんですが

実は、正直に白状すると

もっと料理の勉強になる本とか

もっと実践的に役に立つ本とか

そういうもののを読んだ方がいいんじゃないかと思う時もあって

小説を読むことは、現実逃避するみたいな感じみたいなものがありました。

 

でも、やっぱり小説を読むと心震える。楽しい。

それがなぜなのか、やっとわかりました。

料理の根底に、自分が本当に感じた物語が必要だからでした。

 

お決まりの形にとらわれて

そのルールにがんじがらめになって、まったく楽しくない。

もっと自由にならなければならないんだという事も、思いました。

 

小説を書くための究極の法則をつかめるために必要なことはたった一つで

それは、世界を今までとは全く違うように見ることだそうです。

 

料理だってそうなんだと思う。

 

過去のやり方にとらわれてしまうと、窮屈で、めんどくさくて、ちっとも楽しくなくなる

過去を否定するわけではないけれど

自分なりに、もっと自由にやってみたらいいんだと思う。

 

過去に書かれた小説をベースにして、今の小説があるように

昔から受け継がれてきた、やり方や、味付けや調理法があり、

それを否定するわけではないけれど

 

でも、それを後生大事に、そのまま受け継ぐ必要はなく

むしろ、じぶんのやり方に、変化させていくことこそ大事で

それが料理の楽しさであり、醍醐味であり、

そこに本当のことがある思う。

 

小説は深いところで未来に属していると、高橋さんは書いておられるけれど

料理も、そんな風に深いところで未来につながっていく必要がある。

(料理をして元気になるとか、料理を食べて健康になるとか、料理のおかげで明日も頑張れるとかね)

 

文章教室の本を読んで

結局、料理のことに落とし込んでしまうのは、いつもの私のクセですが

 

でもこの本を読むと

つまるところ、一番深いところにある本質は

小説も料理も同じだと思えた本でした。

 

今回も、高橋さんのおかげで元気をいただきました、ありがとう~~~!!

2019年11月21日本

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