でいりいおくじょのBLOG

2020.06.12

読書日記「男性論」

「テルマエ・ロマエ」の著者による

古代ローマの男性論。

 

「男性論」(ヤマザキマリ著 文藝春秋)

 

ちょっと前に、キャベツのことを調べていたら

米原万里さんの本の中に

ローマ時代の博物学者“大プリニウス”は、熱烈なキャベツ食推進派で

キャベツの健康効果を宣伝したことで

ローマ貴族も、庶民も、キャベツをたくさん食べた

 

というようなことが書いてあって

へえ~~~~と思った。

 

けど、博物学者の“大プリニウス”って誰ですのん?

 

すんません、全然知らん。

 

で、誰なのかが気になって、さらに調べていたら

なんと、“プリニウス”(ヤマザキマリ著)という漫画を発見。

さっそく1巻を読んでみたら

 

いきなりキャベツのスープが出てきて

具合が悪くなった仲間のために

キャベツは万病に効くから、食べたらどうか

と勧めるシーンが出てくるんです。

 

プリニウス、キャベツ推進してはるわ。

 

“キャベツだけしか入っていないんだけれど

干し肉があったらもっとおいしくできたのに・・“

なんてセリフを読むと、

今から2000年くらい前の古代ローマと自分ちの台所が

一気につながったような気がした。

なんか、ワクワクする・・。

 

で、前置きが長くなりましたが

これで、古代ローマに、がぜん興味がわいてきて

これはヤマザキさんローマについて書かれた本を読むしかないと思って

手に取ったのがこれでした。

 

ヤマザキさんが考える、古代ローマの魅力的な男性について書かれているんだけれど

それ以外にも、ヤマザキさんの自伝的な話と、イタリア人のご主人との暮らしの話

テルマエロマエの裏話なども書かれていて

どっぷりローマに浸れます。

 

以前、ヤマザキさんが、あるテレビ番組で

古代ローマというと、遠い昔のことで、今より遅れているように思うかもしれませんが

今よりも、うんと進んだ文明がそこにはあり

今の私たちが、学ぶべきものがたくさんある。

 

というようなことをおっしゃっていて

この本を読むと、確かにその言葉の意味が分かる。

 

経済の成長路線を追い求めることが、本当の豊かさなのか

たとえ金銭的に潤ったとしても、

人間の心は、それと同じように豊かになっているのか。

 

食べる事を楽しんだり

芸術や音楽を味わったり

人とおしゃべりを楽しんだり

 

経済成長ばかりを考えると

そういうことが、なおざりになる危険がある。

 

古代ローマのことを知ると、

そんなことを、写し鏡のように考えたりしました。

 

古代ローマ時代にも

帝国を統一する方向性には2パターンあるそうで

 

領地を広げて、よりたくさんの富や財宝を手に入れようとするパターンと

国境をなくし、他民族を交流させ、真のグローバリズムを実現しようとするパターン。

 

これは、人の生き方にも言えますね。

 

人を押しのけてでも、富や権力を手に入れようとする人と

周りの人と交流して、自分自身の内面を豊かにしようとする人と。

 

今の時代、ちょっと立ち止まって考えてみるべきことが

古代ローマを知ることで、わかるような気がしました。

 

古代ローマにハマりそうな予感。

 

2020年6月11日男性論

コメント

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「送信」ボタンを押してください。

PageTop