でいりいおくじょのBLOG

2020.08.07

読書日記「100歳まで元気な人は何を食べているか」

仕事の関係で腸内環境について勉強する必要が出てきて

腸内環境といえば、辨野先生だと思って読んでみました。

 

「100歳まで元気な人は何を食べているか」(辨野義己著 三笠書房)

 

以前「奥薗流・腸美人レシピ」(文化出版局)という本を出したときに

腸内環境については、ずいぶん勉強しまして

その時に、辨野先生の本もかなりお世話になったのですが

 

あれから、ずいぶん時間がたったので

最新の情報が知りたくて、腸内細菌の本を調べていたのです。

 

この手の本は

とにかくたくさん出ているので、一人の先生の本だけを読んでいると

考え方が偏ってしまうので

いろんな先生の本で、更には、いろんな切り口で書かれた本を読まないと

俯瞰で物事が見えなくなってしまう危険があります。

 

それで、何冊かピックアップしてみたのですが

とりあえずは、やっぱり辨野先生の本から。

 

辨野先生といえば、

う〇こをとおして、腸内細菌と健康の関係を、わかりやすく解説してくださる先生ですが

この本では、更に、健康長寿という事にテーマを絞り

長寿だけでなく、元気で長生きされている方の腸内細菌を通して

健康長寿を実現するための食生活について、解説してくださっています。

 

ここで書かれていることを、一言で要約すれば

 

健康長寿は、「長寿菌」と呼ばれる腸内細菌の量で決まり

その「長寿菌」を増やすためには

 

「低脂肪」「適たんぱく質」「高食物繊維」をして

毎日体を動かすこと。

(因みに「長寿菌」は辨野先生の命名だそうです)

 

実際、健康長寿の方がたくさん生活しておられる地域にあちこち行かれて

健康長寿の方の、腸内菌を調べられての結論なので

これは、すごく説得力があります。

 

健康長寿者の多いところとして登場していた地域の中で

島根県の知夫里島というところの話が出てくるのですが

 

実は、この島は、家庭の医学の番組を通して知っていました。

この島の健康長寿の皆さんの健康の秘密をまねできるレシピを考えたことがあるんです。

 

というのも

周りを海に囲まれた島なので

塩の摂取量も、めちゃめちゃおおくて、

その塩分の摂取量だけを見たら、とんでもない塩分量を日々取っておられるんです。

ところが、島の皆さんの血圧は、いたって正常で

高血圧の方はおられない。

 

それがなぜかという話になって

食生活を見てみると

とにかく野菜の摂取量が、ものすごいの。

 

厚生労働省の、一日の野菜接種の目安が350gなんだけれど

たしか500とか600gくらい食べておられたと思います。

 

つまり野菜を食べる事で

ナトリウムが排出されて

血圧が正常に保たれているのではないかという話なんです。

 

それで、私、その時、カリウムやら食物繊維やらを手軽に大量に食べられるレシピを

番組で紹介したのでした。

 

その時は、そんな風に栄養学的な見地から

島の健康長寿を検証されたわけですが

あらためて

辨野先生の話を読んでみると

健康長寿には、きちんと理由があり

やっぱり、腸内環境はすごく大切でした。

 

腸内環境、面白いです。

2020年8月6日100歳

 

 

 

 

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