でいりいおくじょのBLOG

2012.01.26

サバ缶寿司

原稿書きと雪で
この2~3日
籠城状態

家にあるのものをあれこれジクソーパズルのように組み合わせて
3度の食事を作ってはきたけれど
だんだんパズルのピースが減ってきて
結構きびしくなってまいりました。

そこで昨夜は最後の切り札、
サバ缶寿司です。

土鍋でご飯を炊いて
(昨夜は、昆布とせん切り人参を一緒に炊きこみました)
そのまま土鍋の中に合わせ酢を入れて混ぜて酢飯にして
戻した切り干し大根も加えて
(コリコリした歯ごたえがおいしい)
酢飯の完成!

後は、
買い置きのサバ缶に醤油と砂糖とおろし生姜を混ぜて甘辛味のそぼろにし
炒り卵と一緒に酢飯にのせるだけ。
(本当は塩もみしたきゅうりがあればよかったんだけど、
あいにくきゅうりがなかったので、たまたまあったレタスもせん切りにしてのせました)

超安上がり。
最低、米と卵とサバ缶があれば出来て
しかもお寿司なんで、チープな感じもなく
家族みんな大好き。

自分で言うのも何ですが
ほんとうに良い料理です~。

実は、このサバ缶寿司
私のおばあちゃんの十八番料理で
子供の頃、おばあちゃんちに行ったら、いっつも作ってくれて
あのころからずーっと大好きなんです、このお寿司。

おばあちゃんちは、京都の田舎で
野菜や米は自分ちで作ってるからいっぱいあるんだけど
肉とか魚とかは車でどこか街のお店に行かないと買えないようなところ。

だから、孫が来たら、いつでもサバ缶寿司を作れるようにと
おばあちゃんはさばの水煮缶を大事にとっておいてくれてたんです。

おばあちゃんちでこのお寿司を食べるのが、ほんとうに嬉しかった。

それなのにちょっと大人になって、
おしゃれなものやステキなものに心奪われていた時期は
正直、サバ缶寿司のことなんかすっかり忘れていた時期もあって

でもこどもが生まれて母親になると
思い出すんですね、子供の頃に食べたあの味。
で、子供にも食べさせたくなる。

あの頃は本当にお金もなかったから
サバ缶寿司は、本当に救世主のような料理でした。
ちょっと甘いサバ缶の味が子供たちも大好きで、いっぱい食べてくれるのが嬉しかった。

その後子共は成長して
我が家にもいろんな歴史が刻まれていったけれど
サバ缶寿司は、途切れることなく我家の食卓に登場し
変わらずみんな大好き。

最近は、こんなふうに忙しくて買い物に行けないときのお助け料理だったり
肉より魚、って思って健康のために作ってみたり。

この料理をつくる目的や作る状況はどんどん変化しているけれど
いつ作っても、
やっぱり美味しくて、やっぱりみんな大好き。

本当に力のある料理っていうのは
こういう料理なのかもしれません。
時代が変わっても、人が変わっても
ずーっとずーっと作り続けられる。

そんな料理が家庭料理で
おばあちゃんの十八番で
孫の私が子供に伝えている

そのことに、なんだか感動したりしています。

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