でいりいおくじょのBLOG

2019.01.05

おせち料理でわくわく

ちょっと前までは

残ったおせちを使ったリメイクというテーマの仕事依頼を頂くことがよくあって

その度に、なんかそういうのは違うって思っていたので

お断りすることが多かったんです。

 

そもそも、なんで大量のお節料理が残るのか

そこのところを解決する方法を、まず提案するべきだと

思っていたんです。

 

大量に残る原因の一つとして、お重問題があって

 

子供の頃、祖母の家ではお重にきれいにおせち料理を詰めるんだけれど

お正月はお客さんが多くて

お客さんが入れ替わる度に、食べてなくなった所を補充して、

次のお客さんにお出しするもんだから

補充用のおせち量を大量に作っておく必要があったんです。

 

そのやり方をしている限り

三が日が終わった時点で、大量におせち料理が残ることになる。

 

結果、お正月が終わった後、

今度は別の意味でおせちとの戦いが始まって

何日も、何日もおせちを食べ続けることになるんです。

 

おせちは、一つ一つはおいしくても

ほとんど全部同じ味で、味が濃いので

本当に飽きるんです。

 

かといって、それを茶碗蒸しに入れたり、刻んでチャーハンにしたところで

ちっとも嬉しくない。

 

子供心に、お重をやめれば、こんなことにならないのになと

毎年、思っていました。

お客さん、一人一人お皿に盛り付けてお出しすれば

余らせずに、あるだけを上手におだしできるのにと。

 

だから、私はもう20年以上前から、

おせちはお重に詰めずに一人分ずつ盛ることにこだわってきて

 

家庭料理研究家として、ずーっとそれを提案してきたんです。

でもね、あの頃は、そんなことを言っても、

若い料理研究家の意見なんて、全く相手にされなかったですけどね。

 

それが、最近になって、一人盛りが主流になってきたので

家庭料理研究家としては、すごくうれしいなと思っているところ。

 

これで必要な分だけ、チョコっとおせちを準備できるもんね。

(もしも、作りすぎて食べきれないんだったら、作る量の見直しも必要よ)

 

そうなると、次なる目標が。

それは

おせち料理を食べる習慣、できれば作る習慣を次世代にバトンタッチすること

 

そのために、

簡単で、ヘルシーであることはもちろん大事だけれど

今の暮らしに合った、楽しさがないと、と思っています。

 

例えば、今日の日めくりレシピで紹介した黒豆チーズケーキみたいなの

これだと、お正月は伝統のおせちとして食べられて

お正月が終わったら、普通のデザートとして楽しめる

なんか、楽しくない?

 

後は

私はゆで豚を毎年作るんだけれど

これは、おせち料理で食べつつ

正月の途中で、ラーメンの具になるの。

 

お正月に、おいしいラーメンを食べるために

このゆで豚は欠かせないのです。

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今年、新しく加えた鴨ロースは

鴨南蛮そばに。

 

へへへ、こういうのも、家で食べられると超うれしいよ。

 

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そして、昆布巻きや昆布巻きや、鴨ロースの煮汁等

いろんな煮汁がおせち料理を作ると余るので

そういうのを全部合わせて、

最後はおでんです。

 

いろんな味が合わさって、これが超美味しい

残ったかまぼことか、

中途半端に残った金時にんじんなんかも全部いれて

ごった煮だけれど、こういうのも、なんかすごく楽しい。

 

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これで、最後は全部食材を使い切り

しかも、おでんを煮ておけば、これから後の数日間は

食事作りが楽ちんになる。

 

ほらね、

おせちを作れば、こんなにいいことがたくさんある。

そういうおせちがいいなと思っているのです。

コメント

  1. 千穂 より:

    明けましておめでとうございます(*^^*)
    いつもありがとうございますm(_ _)m

    我が家は子供たちがまだ小さく、
    来客もないので今年のおせちは簡単に済まそうと思い、黒豆を煮る予定は無かったのですが
    でいりいおくじょのを読んで急きょ
    黒豆を煮てみました!
    (千枚漬けのレシピで紅白なますも作りました)
    それまでも奥薗さんの土鍋のレシピで黒豆を煮たことはあったのですが、
    「かなり柔らかく」煮るということはしておらず
    そのように煮るのは今回が初めてでした。
    感想なのですが、もう本当に美味しくて美味しくて。
    黒豆の甘煮がこんなに美味しいものだったなんて(笑)
    時間が経って美味しくなるということでしたが、出来たてから既に美味しく、パクパク食べてしまい、お正月まで持つか心配になったほどだったんです^_^;
    毎日少しずついただいても、全然飽きることなく、食べる度に、美味しい~美味しい~となって、作って本当に良かったです!
    もう、あと1口くらいしか黒豆残ってないのですが今日の日めくりレシピのチーズケーキも試してみますね☆
    (また煮ようかな…)

    1. 奥薗壽子 より:

      あけましておめでとうございます。作ってくださって、ありがとう~!!!!
      美味しくできて、本当にうれしい!!!
      黒豆をシンプルに砂糖だけで煮るレシピは、もうかれこれ20年以上前から提案しているのですが
      こういう風に、きちんと説明を入れないと、なかなかうまく伝わらず
      作ってもらえたかな、どうかなって毎年思っていました。ネット社会になったおかげで、作ってくださったことがすぐにわかって、すごくうれしいです。
      チーズケーキも、是非是非お試しあれ。

  2. 松山知子 より:

    おせちのリメイクがおでん!衝撃です!
    私も、姑と作った、いや、作らされた、余って困るおせちから、自分の身内で食べきる楽しみの少量おせちに移行して数年、ホントに仰る通りだと思います。
    最後はカレーかお好み焼きにしてましたけど、まさかのおでん(笑)
    今年もレシピもブログもとっても楽しみにしています、よろしくお願いします。

    1. 奥薗壽子 より:

      料理って、自分の好きなように工夫して、こうやったらどうなるんだろうかと、ほんの少しチャレンジをしてみるところに
      ものすごーく大きな宝物みたいなワクワクがある気がします。
      おせち料理も、義務ではなく、楽しみになるとこっちのもの!!来年はおでんもお試しあれ。

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