でいりいおくじょのBLOG

2016.03.01

読書日記「中華美味紀行」&妄想料理「阿給(あげ)」

NHKでやっている「妄想ニホン料理」という番組があります。

日本人が聞いても、なにそれ?というような料理を

外国に行って、そこで簡単なヒントのみを頼りに作ってもらうというもの。

そのヒントがまた、わかりにくいヒントで

そこから、よくこんな料理を考えましたね、というものが出来上がるので
 

毎回毎回、へえ~とか、ほお~とか、感心したり、笑ったりしながら見ています。

「中華美味紀行」(南條竹則著 新潮社)
 

という本を読んだんだけれど

この本は、無類の中国料理好きの著者が、中国じゅうの珍しい料理を食べまくるというグルメ本で

どれもこれも、美味しそうではあるのだけれど、どんな料理なのかはただただ想像するばかり。

読みながら、どんな料理なんだろうと想像しているうちに

これって「妄想ニホン料理」ならぬ、「妄想チュウカ料理」だわ、と思った次第。
 

例えば、西安料理の「パオモー」は

一種のスープ料理であり、同時にパン料理でもある。

羊肉のパオルーと牛肉のパオモーが有名だが

漢族の料理である「フールーパオモー」は豚の大腸のスープにモーを浸す。

モーは丸くて固いパンで、これを細かくちぎり、スープに浸して食べる。

ちぎる大きさに決まりがあって

ミツバチの頭ほどの大きさにちぎるのがいいらしい。
 

ミツバチの頭くらいに小さくパンをちぎるって

それ、パンである必要ある?
 

いくら読んでも、わかったような、わからんような料理。

後は、ただひたすら妄想するのみ。
 

う~ん・・・。
 

また、別の章で、台湾料理について書かれているところは、

それより、まだちょっと妄想しやすくって
 

というのもここは日本の統治時代の名残が料理にも残っていて
 

たとえば

「甜不辣」
 

これ、読んで字のごとく 「天ぷら」
 

「烏龍麺」
 

これも、字面からはとんでもない料理を妄想するのだけれど

読んで字のごとく「うどん」!!

なーんだ。
 

その中で気になったのが

台北の北の港町・淡水の名物料理「阿給(あげ)」
 

これは日本語の「阿布拉給(アブラゲ)」の略で

油揚げの中に肉や春雨を入れて蒸し、タレを付けて食べる料理だそうな。
 

う~ん、これはなんだか作れそうだぞ。
 

昔中国で暮らしていた友人が、肉だねの中に春雨を入れた餃子が美味しいといっていたのを思い出し

ああそうか、春雨入りの餃子の具を油揚げに詰めたらいいんじゃないの?

とひらめいて、

もうそうなったら、作ってみたくてしょうがなく
 
 

私の妄想料理「阿給(あげ)」、作っちゃいました!!

豚ひき肉に葱と生姜をたっぷり入れ、短く切った春雨と、醤油と少し多めののお酒を入れて肉だねを作り

それを油揚げに詰めたら

フライパンで両面こんがり焼いてから、水を加えて蒸し煮。
 

中の具にしっかり火が通ったら、蓋を開け、再び油揚げがカリッとなるまで焼いたら出来上がり。
 

ふふふ、なかなかいいではありませんか!!!
 

さてさて、たれは何がいいかと迷って
 

餃子だと思えば、酢しょうゆにラー油だし

焼売系だと考えれば、辛子酢しょうゆ
 

けれど、名前のとおり、油揚げの料理だとすればしょうが醤油も捨てがたい。
 

それで、一応全部やってみた結果

私的には、生姜酢醤油かな。
 

私の妄想チュウカ料理!!
 

たまには、こういう遊びも楽しいね。
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