奥薗壽子のなべかまぺえじ

2018.05.31

雨降り

今日は雨降りです。

東京はまだ梅雨入りしていませんが

明日もまだ雨が降るみたい。

子供の頃、こういう時期の雨って、私、結構好きでした。

おばあちゃんちの縁側で、ごろごろしながら雨に濡れる庭を見るのが特に大好きでした。

雨に濡れた緑の色とか

ちょっともわっとした土の湿った匂いとか

ところが、大人になって、子供が生まれた後は

雨降りって憂鬱になり

一日中、外に出られない閉塞感が、すごーく息苦しく感じていた時期があって

何日も雨降りが続くとすごーくストレスが溜まって

それである時

ザーザー雨の降るマンションのガレージで、子供たちとかけっこをして

ずぶ濡れになって遊んだことがありました。

あれは楽しかったなあ。

今日はぬれてもいいよって子供たちに言うと

ええー！？ホントにいいの？

って最初は、半信半疑。

最初は雨の中に出ていく勇気がないんだけど

それが、いったん濡れてしまうと、全然平気になって

それから、濡れるのがちっとも嫌じゃなくなって

全身ずぶぬれになるころには、もう楽しくて、楽しくて。

あれから、雨が降ると雨の中でずぶぬれになって遊んで

返ったらお風呂に入るっていう、のをしょっちゅうやっていました。

ほんのちょっと、発想をかけると

いやだなあって思うことが、めちゃめちゃ楽しいことになるってことを発見したのでした

そのいやだなって思うことを、楽しいことに変えるエネルギーを

持ち続けたいなとおもいます。

これからもずっとね。

特に、年を重ねるにつれて、いろんなことがめんどくさくなって

いろんなことをついついあきらめてしまいがちになるので

あの時、雨の中にパーっと飛び出していったみたいに

一瞬不安がよぎっても、あとは意外に、思った以上に楽しかったりするかもしれないわけだし

雨に濡れないようにじっと家の中で過ごすのもいいけれど

ずぶぬれになっても、未知なる楽しさを経験するという選択肢もある。

あの頃も、今も、選択肢や可能性の数は、全然変わっていない。

そして、どれを選択するかは自分次第。

堅実な平穏を選ぶか、未知なる面白さを求めるか

50歳を過ぎてからの人生は、ますます楽しいなあ。

そんなことを考えた雨の日でした。

小心なのに好奇心旺盛な虎之助