でいりいおくじょのBLOG

2019.02.01

テレビ撮影

 

 

今日はテレビの収録。

はじめての番組だったこともあり、

いつもとちょっと勝手が違い

戸惑うところもありましたが、なんとか、無事に終わりました。

 

考えてみたら、

テレビの収録方法や

雑誌、本の撮影のやり方は

この20年ほどでずいぶん変化したなあと思います。

 

私が料理研究家になったのが

平成になったのと同時くらいだったので

料理研究家として平成の撮影現場を体験させてもらったなあと思います。

 

そして今まさに、その平成が終わって

大きくいろんなことが変わって

新しい何かがもう始まっているなあとも思います。

 

若い時は、そういう新しい変化をどん欲に取り入れて

ただひたすら、どん欲に前に進んでいたものでしたが

 

最近は

新しいものにアンテナを立てる一方で

それに振り回されないようにとも思うようになりました。

 

それがなかなかしんどい。

 

頑固でかたくなになってはいけないし

かといって、この歳でイエスマンにもなりたくない。

 

でも、できる限り、柔軟に、

頭も、心も柔らかくして

‥‥と思っています。

 

 

料理の世界もどんどん変わっていきますが

絶対に変わらないもの、変わってはいけないものというのが

必ずあって

 

中でも、作る楽しさとか

温かさとか優しさとか

料理というものの普遍的な部分を大事に、大事に、

とますます強く思います。

 

それをうまく伝えていくのが、難しいのだけれど。

 

一生料理研究家でいたいです。

 

たぶん、私がそう思って、一生料理研究家でい続けることが

こういう生き方もあるんだという風に

なにか一つの生き方の道しるべになったらいいなと思っています。

 

IMG_0388

お母さんが撮影だと、ボク、ひまですのん。

コメント

  1. Yuri Muto より:

    奥薗先生

    「一生料理研究家でいたいです」
    この言葉、なんだかとても胸がジーンと熱くなりました。ありがたいです。
    日めくりレシピから「鶏胸肉の甘酢あんかけ」、家族から大好評でした。本当にみんな笑顔に。家庭料理研究家というお仕事はつくづく凄いと感じます。家庭の胃袋を支えていらっしゃるのですから。

    心理学のお話で恐縮ですが、人の心の一番基部にある根源的欲求は、自己実現でも愛情でも承認でもなく、安全でもなく、生理的欲求なのですね。当たり前といえば当たり前なのですが。食べることは、本当に大切。食べることあっての、安全や愛情、自己実現。

    私も微力ながら一生心理職(=心理学の実践家であり研究家)でいたいと考えていますが、日々先生のレシピに助けられつつ….です。一生料理研究家でいてくださること、こんなに心強く嬉しいことはありません。ありがとうございます。

    1. 奥薗壽子 より:

      一生料理研究家でいたいという思いは
      ものすごく大きなことをやって、バリバリ注目されて、お金をものすごーく稼ぐというような感じとは、真逆のところにあって
      うまく言えないのですが、料理を通して、誰かの役になてることを、強く望んでいるようなところがあるんです。

      釈迦に説法かもしれませんが
      男脳とか、女脳とか言うのがあるとしたら
      母性は、誰かの役に立つことに幸福や達成感を感じるような気がしているんですね
      極端な例かもしれませんが、ホリエモンの書かれた本などを読むと、なんだか、異次元のお話みたいな気がして
      やりがいとか、達成感とか、そもそもの概念が違うなあって思ったりするんです。

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