でいりいおくじょのBLOG

2019.02.09

読書日記 「さみしさ」の研究

風邪をひいたので、とりあえず一日はベットで安静にしていようと思ったんだけれど

ただ寝ているのもなんなので

こんな時間を有効利用しない手はないと思い

ひたすら本を読んでおりました。

 

結局2冊本を読んだのですが

1冊はこれ

 

「さみしさ」の研究

ビートたけし著  小学館新書

 

この本は、

老いとか、老後の孤独というような暗い話ではありません。

アンチエイジングでなく、カッコよくエイジングして

必ずやってくるさみしさと、いかにきちんと向き合っていくかっていう話です。

 

つまるところ

素晴らしい老後を作るために今を生きるのではなく

今を大事に生きろ、

というか、

もう周りをとっちらかして

好き放題生きていいんだっていうようなことが書いてあります。

 

確かに、老後と言うのは

結果として老後があるのであって

 

最初から老後ありきで

老後のため、老後のためって生きていたら

その前の人生は、いったいどうなってしまうのか。

 

下手をすれば、老後になる前に死んでしまうかもしれない。

 

この本の中で一番心に刺さったのは

 

最近メデイアがどんどんダメになって

最後に残るのはネットだけだといわれている現状に

生き残るのに大事なのは、ネットとかテレビとかという箱の問題ではなく

どんな媒体であっても、

人の心を動かせる核があるかどうかが大事

というようなことが書かれているところ。

 

これ、すごく心に響きました。

 

料理の世界も、

ネット全盛期で、投稿型のレシピサイトやら

料理動画の競合があって、もう似たような料理映像が飽和状態

 

ここにたけしさんが「笑い」や「エンターテインメント」について書いておられることは

そのまま料理の世界でも同じだなあとおもいました。

 

つまり、ネットなのか、本なのか、動画なのか写真なのか、というような問題ではなく

そこに、人の心を動かせる核があるかどうかということ。

そこが大事なんだと。

 

けれど

これもまた、たけしさんの言葉をそのままお借りするならば

伝える媒体が変わろうと、見せ方が変わろうと

料理の本質は変わらない

 

人が求めていること、人が反応するものもそんなに変わっていなくて

美味しくて、繰り返し作りたくなって、身体によくって

誰にでも簡単に作れて

というようなシンプルなことで

料理の本質は全然すごいことじゃない。

 

そうなると、一番大事なことは

 

それを伝えたいという思いが自分の中にあるのか

そのシンプルな家庭料理の中に

私が核と思っている大切な部分があって、

それをぶれることなく伝え続けられるのか

 

また、これだけレシピがあふれていてもなお。伝えたい料理があるかどうか

また、料理を通して、伝えたいこと、伝えようとしていることがあるのか

 

人が料理に対して求めていることに

自分は答えつづけられるのか

 

これは、やっぱり一生かけて追い求める道ですね。

 

素晴らしい老後なんてなくて

あるのは、いま生きているこの時だけで

だから、やりたいことをどん欲に何でもやってしまう事

 

ああ、それでいいんだと思えました。

 

なんだか、歳をとるのも悪くない。

自分がどこまで頑張れるのか

どんな年寄りになるのか、楽しみになってきたわ。

 

読書日記

コメント

  1. 長谷紳一郎 より:

    こんばんば!初めてお便りします。昨年の暮れ、還暦を迎えた福岡県の男です。読書日誌「さみしさ」の研究、読みましたよ!今を貪欲に生きると云うフレーズ、心に染みました。私の大好きな禅僧の尾関宗園先生も、人生は今この瞬間だけなんだ、だから今頑張れ!と言われています。私も奥薗先生の本に人生の核を感じてファン成りました!今日は28歳になる看護師の娘と奥薗レシピの人参おからケーキを作りました。不器用な娘ですが私でも簡単に美味しくできたと、奥薗ワールドの深みにはまりそうな気配です。お元気で頑張れられてくださいね!またお便りします。

    1. 奥薗壽子 より:

      はじめまして!コメントありがとうございました。

      にんじんおからケーキ!作ってくださってありがとう!!うまくできたみたいでうれしいな。

      また是非、ご意見お聞かせください。どうぞ気長にお付き合いくださいませ。

  2. Yuri Muto より:

    奥薗先生

    今日の日記も非常に心に響きました。
    お料理の世界もネット内でレシピが乱立しているように、
    心理療法の世界も○○療法、△△療法….いろんな技法が百花繚乱。
    心理職の民間資格も沢山。
    でも、どんな技法でも、達人レベルに達した方々には
    すごく共通の雰囲気があるそうです(落ち着いている、一緒にいるだけで相手をホッとさせるなど)。

    そう考えると、おそらく、人びとが求める心のケアには、共通普遍の部分が
    きっとあるのだと思います。
    様々な技法を学びつつ、核となるものも大切に….精進していきたいものです。そして、自分は人々に何を伝えたいのか?….ここ、本当に大切ですね。
    大学でネット世代の学生さん対象に話をする時、いつもこの問いを自分に投げかけています。

    本当に年を重ねることも楽しみです。昔読んだヘルマン・ヘッセの「人は成熟するにつれて若くなる」というエッセイを思い出しました。
    イラスト本当に素敵です。
    ありがとうございました。

    1. 奥薗壽子 より:

      「人は成熟するにつれて若くなる」
      いい言葉ですねえ~。

      私が好きなのは
      「人は、好奇心や知識欲や向上心のある間は、常に青春である」

      これは何かの本で読んだ言葉を、私が自分の中で再構築した言葉です。

      一生青春でいられたらいいね。

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